ハンターハンターの暗黒大陸編で5大厄災の1つとして登場したのが不死の病ゾバエ病です。
他の厄災は人間に対して寄生するような形に見えるのですが、ゾバエ病は病原菌のようなものに感染しているようにもみえます。
患者の見た目は非常に怖いです。
肌は浅黒い感じになっていて瞳孔は点の状態になっています。
人間としての意識があるのかどうかはHUNTER×HUNTERのコミック33巻までの状況では明確にはなっていません。
ゾバエ病の説明
希望を語る底なしの絶望が「不死の病ゾバエ病」です。
総合危険度:B+
ゾバエ病にかかると死ねない病に侵され、人としての食事はしなくなります。
病にかかって自給自足で50年生きているハンターの成れの果てが国際環境許可庁の地下にいます。
自給自足という事で自分の血液を吸っているような描写があります。
人間でありながら永久機関のような状態になっているのかもしれません。
ゾバエ病はクカンユ王国が人間の世界へ持ち帰っていて、ネテロ会長の息子のビヨンド=ネテロが同行していました。
帰還者は6名で、その中の1人がゾバエ病にかかったハンターです。
ビヨンドとは知り合いというよりハンター協会での仲間だったかもしれません。
この時にビヨンドレポートというものが作られています。
ビヨンドレポート
まだ存在のみが明かされて、中身はハンターハンターの作中では公開されていないのがビヨンドレポートです。
暗黒大陸編が進んでいく中でもしかすると作品中で公開されるかもしれません。
50年以上前にビヨンドがクカンユ王国に同行してメタリオンという錬金植物を持ち帰った時にルートを外れてゾバエ病に捕まっています。
この時のレポートがビヨンドレポートです。
ここからわかるのはビヨンドの年齢は50年+暗黒大陸に挑戦した時の年齢という事で推定ですが70歳以上だと思われます。
ルートを外れたというのは「新大陸紀行」の「東」に書かれていないルートから外れたという事だと思います。
ゾバエ病の元ネタ
ハンターハンターのキャラは元ネタとなる人物がいたり、キャラ名や念能力の技名、地名などにも名前の由来や意味、裏設定などがあって考察ファンによってその多くは解き明かされてきました。
このブログでもまとめたり考察したりした記事がたくさんあります。
では不死の病ゾバエ病に元ネタはあるかを考えてみました。
ちなみに本来は不死というのは不老不死という妄執に取り付かれた権力者が求めたりもしてきました。
確かに生命に関わる事であり興味はある事なのかもしれません。
では死ねなくなって不死が病となるとはどういった症状なのでしょうか。
おそらく死ねない事が苦痛となるような症状という仮説も立てれます。
実は少し似たような病気が他の漫画の作品の中で存在しています。
ゾナハ病との類似点
藤田和日郎さんの描く漫画に「からくりサーカス」という作品があって、その中にゾナハ病という病気が存在します。
最初は「人を笑わせないと死んでしまう病気」として描かれていたのですが、病状が進行すると恐ろしい事に「どんなに苦しくても死ねない病気」となります。
最終段階まで進行したゾナハ病患者の描写はとても怖いです。
ハンターハンターのゾバエ病も見た目がかなり怖いですよね。
希望を騙る底無しの絶望・・・。
ゾナハとゾバエは少しだけ語呂は合っていますが、アナグラムになっているわけではなさそうです。
元ネタとしての可能性は少しありそうなんですけどね。
からくりサーカス
藤田和日郎さんの描く「からくりサーカス」ですが、かなり人の心を描く描写が数多くあります。
藤田和日郎さんも覚醒者に近い素質があるのかもしれません。
ちなみに藤田和日郎さんの年齢を調べてみると冨樫義博先生より年上の方でした。
この記事を書く少し前に偶然にも「からくりサーカス」の一部を読み返す機会があったのですが、その中でドイツの哲学者カール・ヤスパースの限界状況についての説明がされていました。
カール・ヤスパースは枢軸時代について提唱していますが、これは世界3大心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した普遍的無意識(潜在意識)の原理を考えると必然な事のように思えます。
さらにカール・ヤスパースは人は限界状況に直面したときにこそ「実存的まじわり」や「超越者との出会い」によって実存に目覚めると提唱しています。
何かIプランとIプロジェクトに繋がりそうな感覚を覚えました。
人の覚醒に近い、もしくはそのもののような言い回しがされていて非常に興味深かったです。
まとめ
ハンターハンターの暗黒大陸編で5大厄災の1つゾバエについてまとめてみました。
今後連載が進むにつれてビヨンドの過去などと絡めて伏線が回収されていくと思います。
ストーリーの流れ的にはクラピカが主人公的な位置で活躍しているカキン帝国の王位継承戦が先に終わってからのようですけどね。
いろいろと楽しみにしていきたいと思います。
ゾバエ病に関して何かわかり次第この記事も追加していきます。