今週の週刊少年ジャンプ1号に掲載されている最新話、ハンターハンター409話「交渉③」を読んでみての考察です。
HUNTER x HUNTERの週刊連載をベースにしている軽めの考察と情報アップデート記事です。
今週は交渉ゲームが終了し、ボークセンが勝利し「R」のカードで離脱の「X」を選べるにも関わらず、「YES」を選択しました。
感想やネタバレ解説はそれぞれ別途記事を作ってます。
⇒ 409話「交渉③」の感想
⇒ 409話「交渉③」のネタバレ解説
YESのカードの選択理由
ボークセンは交渉ゲームの心理描写において常に日和見的な平穏を望む感じでした。
今の非日常の状態から抜け出すには必ず「X」のカードでの離脱を心に決めていたはずです。
ですが最後に「R」で選んだのは「YES」のカードでした。
いくつかの理由が考えられますが、ボークセンには何らかの覚悟や決意が芽生えたのではないのかと思います。
ハンターハンターでは光と闇、光と影などの人物の対比設定が存在します。
これは描写においても多数描かれており、モレナとボークセンにもそのような関係が出てくるのではと考えています。
光と闇と影
光と闇に関してわかりやすい例でいうとメルエムとコムギです。
全てを照らす光がメルエムでした。
そして目の見えないコムギは暗闇の中に生きていました。
コムギは北朝鮮に13歳で拉致された日本の女の子の横田めぐみさんがモデルだったわけですが、闇の中にいるコムギに光を与えたのがメルエムだったわけです。
他にもゴンとキルアの関係も光と闇、そして光と影でした。
HUNTER×HUNTERのコミック19巻「No.199 光と影」でキルアはゴンにお前は光だと心理描写で言っています。
もちろんそれを支えるつもりのキルアは影です。
暗殺業をしていた頃のキルアは闇稼業をやっていたので、キルアにも闇の属性はあります。
モレナは明らかに闇の中にいます。
ボークセンがモレナの光になる可能性がモレナの仲間になる事によって出てきたと考えれるのです。
モレナは表紙や扉絵のアップになるくらいの重要キャラです。その深い闇を照らし救い出すのはボークセンなのかもしれません。
イエス=キリストの伏線
まず第4王子ツェリードニヒは見た目だけでなくおそらく名前もイエス=キリストのアナグラムになっています。
ツェリードニヒ
↓
ニェヒーリツド
↓
イエスキリスト
そしてツェリードニヒをケツモチにしていたモレナもイバラの冠をしているのでイエス=キリストが意識されたキャラです。
ボークセンは交渉ゲームの最後にイエスの選択をしました。
ハンター協会会長のネテロが「神」の暗喩であったようにイエス=キリストは神の子です。
モレナが親でボークセンは子でした。
何か色々と伏線が繋がってきた気がしますね。
ボークセンの役割
まずボークセンはモレナの仲間になってただ一人の特質系能力者として「器官」という謎の役割を担う可能性が高いです。
終わりのはじまりをトリガーである事はモレナのセリフから確定しています。
ボークセンに集まっているガチ系の考察としてはレベル100になって新たなメンバー0になる可能性が予想されています。
ボークセンを中心とした同期5人の描写も伏線の可能性が高いです。
ボークセンが中心の特質系能力者で他の5人が強化系、放出系、具現化系、変化形、操作系の能力者だと思います。
モレナは一人で全6系統ハイブリッドの能力を開花させたけど、ボークセンは6系統を6人で担う何かを作り上げる役割を持ってそうな気がしてます。
今の所、ボークセンはモレナを止めたり、救うため、国の為に仲間になったように思うのです。
ボークセンに強烈な波動を感じたのは事実です。
ボークセンが神の子という設定に近いのであれば国を救うか国の治療薬的な立ち位置、もしくは念能力に目覚めるような気がします。
モレナの念能力の制約と誓約
モレナがボークセンを仲間にする3つの条件は説明されましたが、仲間というのがどういう意味と範囲かが正確にわかったわけではありません。
3つの条件が揃えばボークセンのレベル上げが可能にはなるのでしょうが、交渉ゲームのYESの結果は本人の意思でないパターンもあるはずです。
とりあえず形上の仲間になった状態で裏切ればどうなるか操作系能力が発動して一定の強制も可能になるのかとか、まだわかっていない事も残っています。
それとボークセンも直接であれ間接であれ人を殺す大きな目的を持つ必要があるはずです。
この目的なしに仲間になってもレベルを上げる事はできないので、ボークセンとモレナがどう考えているのかは謎です。
もしボークセンが新たなメンバー0となるなら王子とモレナを殺せば、ほぼレベル100になりますが、どういう展開になるかは気になります。
それと特質系能力者以外にツェリードニヒの私設兵を恋のエチュード(サイキンオセン)に感染させる件はどうする予定だったのかも謎です。
私設兵にも交渉ゲームをする予定だったというのも違和感があります。
後は交渉ゲームを最初からしない場合や、途中でリタイアした時のケースも想定されていたはずなので、この場合はどういう状態になったのかも種明かしはされていません。
ボークセンが「R」と「NO」最後の選択をする時にモレナはうつろな目になっているように見えたので、もしかするとリタイアして仲間になると言って欲しかったのかもと思ったりもしました。
運ゲーの選択で死んでほしくなかったようにも見えました。
ボークセンのイカサマ
ボークセンはおそらく2枚のカードを表向きにしてチェックした際にかすかな傷やゆがみを目印につけるイカサマをしてる可能性があります。
最後に残った「R」を嬉しさのあまり握りつぶしたのはイカサマがバレるのを防ぐためだったと思われます。
冷静なボークセンらしからぬ演技臭がありましたよね。
子がイカサマをした事で交渉ゲーム自体の制約と誓約が崩れるとも思えません。
制約と誓約を崩すために意図してイカサマをした感じではないと思います。
おそらく確実な離脱をするために仕掛けたのだと思います。
交渉ゲームの結末
交渉ゲームはDの取引カードが使われて、ボークセンが最後に自らYESを選ぶという流れはメタ的には予想できたのでその通りの結果となりました。
Dの取引カードの小さなお願いがキスというのも予想の一つでした。
感染の状態は準備段階で一切何の影響もないのか、実は少し何か情報がモレナには伝わるような状態なのかは気になる所です。
ボークセンが質問せずにモレナが部分的に説明してない条件とかが残っていそうと思います。
特殊戒厳令発令
特殊戒厳令発令の原因は第3層で起きた可能性が高そうで、「ゴゴゴ」という音はハルケンブルクの鳴動ではなかったようです。
そうするとクロロが第2層に潜り込むために何かを仕掛けたのかもしれません。
イルミとカルトが第3層に残っていたのもクロロの依頼や指示だった可能性もあります。
考察のまとめ
交渉ゲームは波乱の展開もありつつ結末を迎えました。
ボークセンのYESを選んだ理由と今後の動きは気になります。
人を殺す事でのレベル上げをどうするんでしょうね。
モレナとしては絶対にボークセンをレベル21まで上げて念能力者にする必要性があります。
さすがにボークセンが一般市民を無差別に殺すとも思えません。それとボークセンがアジトに留まるのか私設兵として持ち場に戻るのかも気になる所です。
来週は10週終わった後の連載予定がどうなるのかがいよいよわかります。
感想やネタバレ解説はそれぞれ別途記事を作ってます。