ハンターハンターでネテロ会長と共にキメラアント討伐隊として参加したのが特殊な空間を作り出せる念能力を持ったノヴでした。
モラウと共にネテロ会長を補佐するために登場し、ハンター協会の中では腕の立つ中堅以上の存在の2人でした。
最初ノヴは冷静沈着でかっこいいメガネのイケメンっぽいキャラだったんですけどね。
ちなみにスーツにメガネってもろに昭和の日本人ですね。
一昔前の外国の人から見た日本人像みたいな感じですが、首からカメラをぶら下げていれば完璧でした。
神のアナグラムを持っていたネテロ会長の左右に位置して登場した1人であるノブについて、ハンターハンターの作品での立ち居地なども踏まえて紹介していきます。
プロフィール
ノヴはHUNTER×HUNTERのコミック19巻「No.199 光と影」にてキメラアント討伐隊の応援部隊として登場しています。
- 職業:プロハンター
- 年齢:???(推定:30代)
- 弟子:パーム=シベリア
ハンター協会はカイトの仲間であるボドンゴ・ラポイとスティック・ディナーの情報を元に連絡を受けてキメラアント討伐隊を編成します。
中途半端な戦力は敵に吸収される虞(おそれ)があったので3人の少数精鋭が選ばれています。
その中の1人がノヴだったのです。
NGLから逃げ帰ってきたゴンとキルアに対してノヴは「相手はただの子供なんだから」とモラウと共に辛辣な言葉をかけています。
後にこれはフラグとなって精神をプフに折られてしまいました。
弟子のパームは性格がかなりヒステリックですが、パームはノヴの事が相当好きなために何でもいう事を聞いてくれそうです。モラウとナックルやシュートの関係とは対照的です。
念能力
ノヴはキメラアント討伐隊にネテロ会長から選ばれるほどの強さや実力を兼ね備えています。
具現化系の能力で次元を超えれる空間を作り出せます。
別の空間を作り出してその空間に移動するだけでなく、自分のいる空間に別の空間を作り出して閉じる事で攻撃する技にも応用が可能な強力すぎる念能力です。
4次元マンション(ハイドアンドシーク)
4次元マンション(ハイドアンドシーク)は瞬間移動能力ともいえる能力です。
厳密には瞬間ではないですが、ノヴが壁や地面に手をかざすと念空間へ通じる穴を開ける事ができます。
その穴から念空間(マンション)へ人や物を転送することが可能です。
念空間の構成
4次元マンションは4階建て全21室(うち一室は物専用のロッカールーム)の念空間となっています。
それぞれの部屋は完全に独立していて、入り口は部屋に入ったと同時に閉じるため、現実世界へ戻るためにはもう一つの扉から出るしかない。
入り口は複数作ることができ、部屋の大きさによって上限が違います。
出口(扉)は入ってきた穴とつながっているので、ある部屋の出入りは同じ場所の穴からしかできないという事です。
この制限を元に能力を活用すると入り口が1つしか作れない部屋にノヴ以外の人が入った場合、入った入り口の場所が出口の扉の場所になるので隠れるしかできないわけです。
すなわち瞬間的な場所の移動はできないわけです。
さすがにそれくらいの厳しい制限は必要な念能力だと思います。
ノヴのマスターキー
ノヴの持つマスターキーを利用すると部屋の出口をどの穴ともつなげる事が可能です。
マスターキーを使ってつなげた扉を出入りできるのはノヴだけです。
すなわちノブだけはどの穴にも移動できるので瞬間移動が可能です。
出口を作る能力
本来は入り口となった穴が出口の扉につながっているので、マスターキーを使ってその扉をくぐれるノヴ以外の人は瞬間移動ができないわです。
この制限を外す能力が、ある部屋の出口を念陣を描いた場所に割り当てる事が可能となっています。
この能力を使うためにノヴは東ゴルトー共和国の宮殿に潜入して出口を作りにいったのです。
入り口を複数作れる部屋も出口の扉の先は念陣を描いた場所になるはずです。
ネテロ会長が蟻と戦った部屋
ネテロ会長が戦いの勘を取り戻すために戦っていた部屋は1階に位置していて最も広い部屋です。
入り口も最大32個まで作ることが可能です。
この時の出口の扉の先は最初にネテロがマンションに入った時の入り口の穴か、ノヴが念陣で出口を作った場所かという事になるのだと思います。
窓を開く者(スクリーム)
窓を開く者(スクリーム)は念空間を現実世界に割り込ませるような能力です。
ノヴの閉じた両手を広げる事によってその間に不規則な形で空間を作り出せます。
念空間を閉じる事によってその空間が別次元に転送されます。
おそらくノヴの作った念空間(マンション)に転送されます。
HUNTER×HUNTERのコミック24巻「No.251 6-⑧」にて東ゴルトー共和国の宮殿内で出くわしたタラゲッテを始末する時に使った能力です。
名前の由来やアナグラム
ノヴの名前の由来ですが、扉などを開け閉めするドアノブからきていると思います。
弟子のパームが扉になっていると弟子と師匠で1つの意味になるわけです。
実はパームは心の扉を開いています。
HUNTER×HUNTERのコミック28巻「No.294 決壊」でプフによって操られていたパームはキルアの叫びで自分を取り戻します。
パーム「キルアあんたのおかげよ。あんたが境をはずしてくれたの。自分が無力だなんて思わないで。」
いがみ合っていたキルアに対して心の扉を開いたのです。
その仲間となったキルアとの約束をパームは破りました。
そしてその破った約束は蟻の王メルメムに対して心の扉を開いたからです。
HUNTER×HUNTERのコミック30巻「No.314 説得」にてパームが心の扉を開いた描写が印象的です。
師匠のノヴは精神(こころ)を折られましたが弟子のパームは見事に自らの使命を成し遂げてくれました。
ストーリーのネタバレ
キメラアント討伐隊としてネテロ会長に選ばれたノヴはかなり優秀で強いハンターでした。
謙遜とはいえネテロ会長とどっこいどっこい(同じくらい)の強さと評されています。
ただかつて念使いとして最強だったネテロ会長は年齢のため全盛期の半分以下の強さです。
精神統一の業で牙も研いではいない状態の時です。
そんな期待されていたノヴですが、東ゴルトー共和国に4次元マンション(ハイドアンドシーク)の出口を作るために潜入した時にプフの禍々しいオーラを見て精神(こころ)が折られてしまいました。
命を懸ける覚悟もできていたノヴの精神(こころ)すらプフの禍々しいオーラは折ったのです。
戦線の離脱
精神(こころ)を折られたノブは直接の戦いからは退く事になりました。
偵察任務をこなし、任務の途中で死に掛けていたシュートの救助に回っています。
キメラアント討伐隊が宮殿に突入する前にはノヴの髪は白髪になりました。
そしてシュートの救助した後にモラウを助けに来た時には髪の毛がかなり抜け落ちてハゲの状態になっていました。
名誉挽回
キメラアント編では弟子のパームにかっこ悪い所を見せてしまったわけです。
その後に抜け毛がさらにひどくなったようでそれを隠すために帽子までかぶるようになっています。
ただ会長選挙編ではゴンを助けるために私財を使って医療の専門機関を運んだりしています。
ナニカをゴンの病室に入れるために病院の改造もしてゴンを助けました。
会長選挙編が終わるときにはモラウと賭けていた、どちらの弟子がNGLにこれるかという賭けの代金を払っています。
モラウは自分の掛け金とノブの掛け金でワインを購入してノヴと一緒にネテロ会長の死を追悼しました。
ノヴの感想
ノヴが登場した時には大人のプロハンターとしてキルアに対して相当な強気発言をしていました。
黒スーツにメガネという事で日本人を表現しているのだと思いますが、心が折れるフラグが既に立っていたのかもしれません。
モラウとはいくつかの点で対比描写がされている可能性があります。
モラウはマッカーサー元帥が元ネタに入っているからです。
黒スーツはコアラのキメラアントもいます。
コアラのキメラアントの正体は作者の冨樫義博先生だったので日本人です。
もしかするとノヴも冨樫義博先生のペルソナが宿っていたかもしれません。
ノヴの念能力は世界観からすると強力な能力でした。
ただ次元を超える能力は能力者は不明ですがグリードアイランドのゲーム開始時にも使われていましたね。
冨樫義博先生の代表作の1つ「幽遊白書」の中で桑原和真が次元刀を使っていたのが懐かしいです。
そんな強力な能力を持っていたノヴですら精神(こころ)が折れた原因は一体なんだったのかを考察してみたいと思います。
まとめ
ハンターハンターのキメラアント編は北朝鮮やアメリカ、日本が関係することが元ネタや題材になっている事がいろいろとありました。
ノヴの黒スーツにメガネもその一つだったのではないでしょうか。
心が折られたノブとは冨樫義博先生だったのか、日本人全体の事を指していたのでしょうか。
ちなみにノヴの弟子のパームですが、あのキレ具合はマチのキレ具合とも相通じる部分があるように思えます。
という事は冨樫義博先生の嫁の直子姫のペルソナがあちこちに登場している?
ちょっと直子姫ネタをこのブログに投入しすぎているような気がしている今日この頃です。汗。