ハンターハンターのゾルディック家5人兄弟の中の1人であるアルカが危険視されて家族に幽閉されていたのは、謎の2重人格ともいえるナニカの存在があったからです。
ナニカはどんなお願い事でも適える代わりに、その代償はお願いの難易度に釣り合うおねだりです。
代償が大きければ、おねだりの内容は人の生死にまで関わります。
そしておねだりの失敗はおねだりされた人とその最愛の人、多くの時間を過ごした人にまで連鎖的に及んで大量に人の命が奪われるという危険なものでした。
ゾルディック家が一瞬にして死に絶えてしまうリスクを伴っていたのです。
ナニカは後に暗黒大陸出身で5大厄災のアイと公表されました。
ハンターハンターの作品の中の世界観においても念ですら説明がつかないこの危険な能力は暗黒大陸からもたらされたものだったのです。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック31巻「No.322 兄妹」にてゾルディック家の執事ミツバに高い高いされているシーンにて登場します。
- 職業:無職(子供)
- 仕事:なし
- 年齢:11歳
アルカとナニカは1つの身体を共有しているので、活動時間はどちらかが眠る事によって切り替わります。
おそらくですが、どちらかが必ず起きているという事はないはずなので仮に本来の睡眠を8時間ほど取っているのであれば16時間の活動時間を分け合っているはずです。
ナニカはアルカの父親のシルバからは闇(ナニカ)と呼ばれています。
ナニカの名前や能力を知っていたのは兄のキルアとミルキでした。
1つの身体を共有しているアルカ自身も含めてゾルディック家の家族は誰もナニカが暗黒大陸出身のガス生命体アイだとは気づいていません。
これはHUNTER×HUNTERのコミック33巻「No.342 布告」が始まる前の扉絵で公式に公表されたので週刊ジャンプのみの読者の人やテレビアニメだけしか見てない人は気づく機会がない設定となります。
念能力
ナニカの能力は念能力とは少し次元が違う可能性があります。
ただそのあまりにも巨大なパワーはナニカがゴンを治した時に多くの念能力者が感じています。
ゴンのいる病院にいた仲間だけでなく、モニターで視ていたゾルディック家の家族や、会長選挙の会場にいた十二支んにも感じ取れる力でした。
チードルは「今までに感じた事がない・・・!!」との心理描写を残しています。
ですので念能力とは次元が少し違うか、異質で特別な念能力なのかもしれません。
暗黒大陸の5大厄災といわれるガス生命体アイの能力なので次元は違いそうです。
名前の由来やアナグラム
ナニカの名前の由来はシルバのセリフにある闇(ナニカ)が由来と関係していると思われます。
闇といえばセンリツが探している「闇のソナタ」というのがありました。
他にも「欲望の共依存 ガス生命体アイ」と何か深い関わりのある意味がありそうです。
もう1つ掛け言葉になっていそうなジンのセリフがあります。
HUNTER×HUNTERのコミック32巻「No.338 樹上」で世界樹に上ったゴンにジンが「オレがほしいものは今も昔も変わらない」というセリフを語っています。
「目の前にない『何か』だ。」と。
そしてナニカとはアイであり、アイとは「eye」であり、眼であり、奪われた同胞の緋の眼(奪われた同胞の日本のメグミ)と繋がるわけです。
東ゴルトー共和国(北朝鮮)にいた目の見えないコムギは闇の中にいました。
その闇を照らす光がメルエムでした。
そしてジンがハンターになる前に伏線のように張られていた、迷子になった小さな女の子だったミトさんを家に帰してあげるという伏線にも掛かってくるわけです。
13歳で新潟から連れ去られた同胞の小さな女の子。
もちろんですが、このハンターハンター覚醒考察ブログを立ち上げた理由であるIプランとIプロジェクトに繋げるために私が「I」(eyeすなわちアイであり眼です)にも掛けて命名しました。
ストーリーのネタバレ
ガス生命体アイであるナニカはいつアルカに憑依するような形になったのかは謎につつまれています。
ゾルディック家の中ではジグ=ゾルディック(もしくはジッグ?)がネテロ会長と暗黒大陸にお忍びで渡っていますのでその時に何かがあったのかもしれません。
ナニカについてはわかり次第追記します。
ナニカの感想
ハンターハンターの会長選挙編で登場したナニカはよくわからない部分もある存在でしたが、暗黒大陸出身のガス生命体アイという事が好評された時には衝撃を受けました。
ハンターハンターはつくづく「眼」すなわち「メ」がキーワードになっている作品だなということです。
東ゴルトー共和国(北朝鮮)にいる目の見えないコムギ(女のコ)を神速(カンムル)で逃がしてあげようとしたキルア。
家族に幽閉された小さな女の子(女のコ)を神速(カンムル)を使って自由にしてあげたキルア。
性別はどうであれナニカ(アルカ)は女の子です。
私がIプランをIプロジェクトを考えた後にナニカが「アイ」である事を知ったわけです。
I(アイ)とは「愛」であり「eye」すなわち「眼」となります。
「奪われた同胞の緋の眼」であったり軍儀の駒の「忍」を表しているんじゃないのかなと私は考察しました。
「忍」とは耐え忍んでいるメの心という事です。
メとはメグミを指し横田めぐみさんの事を表していると私はハンターハンターを読んでいて気づいたのです。
キメラアント編で赤毛の女の子に転生したカイトに懺悔していたコアラのセリフとも繋がります。
「救えねぇ。」そして「逃げてくれって祈りながら撃った。」
理不尽で非人道的な北朝鮮の拉致行為・・・。
東ゴルトー共和国(北朝鮮)からNGL(日本)の母親の元に戻れたレイナのように、現実世界にて拉致被害者の人達が故郷のご家族の元へ帰れるようにとの想いを実現させると誓ったのがこのハンターハンター覚醒考察ブログです。
まとめ
ナニカは暗黒大陸の5大厄災の1つガス生命体アイと正体が明かされました。
追記)
少し2018/04/05にナニカの黒い目について追記しておくと、これはクラピカの奪われた同胞の緋の眼ともハンターハンターの作品の中でしっかりと繋がっていました。
アイがそもそも「eye」という眼のキーワードで、I(アイ)プランやI(アイ)プロジェクトとも繋がっているわけですが、もっと直接的なつながりがHUNTER×HUNTERのコミック1巻「No.007 それぞれの理由」でクラピカがレオリオに話したセリフがまさにリンクするのです。
クラピカ「うち捨てられた同胞(はらから)の亡骸(なきがら)からは1つ残らず目が奪い去られていた」
クラピカ「今でも彼らの暗い瞳が語りかけてくる”無念だ”と」
暗い瞳とはすなわちナニカの目と繋がります。
冨樫義博先生の信念はハンターハンターの1巻からナニカが登場するまで決して変わる事なく続いているのだと私は思いました。
暗黒大陸の「厄災(リスク)」のいずれかを攻略し、「希望」を持ち帰るのがネテロ会長の遺言でハンター教会の任務となっています。
ナニカが「欲望の共依存 ガス生命体アイ」なのでガス生命体アイを攻略する場合はキルアが活躍しそうですね。
とはいえナニカは既に人類の「厄災(リスク)」では無くなっているような状況ですが、他のガス生命体アイはどうなんでしょうかね。
今後、暗黒大陸編が進む中で謎が解き明かされてストーリーが進んでいってほしいですね。