ハンターハンターのゾルディック家編(ククルーマウンテン編)でシルバがキキョウに行ったセリフ「あいつは俺の子だからな」はキルアが必ずゾルディック家に帰ってくるという伏線が張られたわけですが、様々な角度からこのセリフについて考察していきたいと思います。
なぜシルバはキルアが必ずゾルディック家に戻って暗殺家業を継ぐと確信しているのかや、セリフ自体に何か深い意味があるのかなどシルバのいくつかのセリフなどを通して考察します。
ハンターハンターはかなり奥の深い設定が隠れている作品です。
HUNTER×HUNTERのコミック5巻「No.042 ゾルディック家③」でどこまで深い設定がされていたのかを予想するのはかなり面白いです。
さすがにコミック5巻の時点では何もわかりませんがストーリーが進んだ後にはいろいろな事が判明してきます。
シルバのセリフの意味
シルバはいくつかの含みをもたせるようなセリフをいくつかしているので、深読みや仮説を立てて考えれるストーリーの展開などを予想してみます。
あいつは俺の子だからな
シルバはキルアがいつか必ず戻ってくると言っています。
それが俺の子だからという事で断言しているわけです。
裏を返せば自分の子でない出ていった子供がいる可能性が考えれるわけです。
深読みすると自分の子でない子供がゾルディック家から出て行って帰ってこなかったという設定があり、その伏線としてキルアが自分の子だから必ず戻ってくると言っていると解釈が可能です。
これは可能性の一つとして、キキョウがシルバに嫁ぐまでに子供が既に1人いたら成り立つ説です。
絶対に仲間を裏切るな
シルバはキルアに自由になるために1つだけ誓えと約束させています。
2人とも右手の親指を噛んで血の誓いを立てています。
この誓いが破られる事をシルバは知っている可能性があります。
考えられる仮説としてはシルバが過去に仲間を裏切り今の暗殺家業についているなどの設定などが予想できます。
キルアは俺の子だから過去の自分と同じように仲間を裏切る状況において必ず仲間を裏切って血の誓いを破ってシルバとの約束を守るためにゾルディック家に帰るという流れなどが考えれます。
例えばですが、キルアがドキドキ2択的な選択を迫られて仲間を裏切る可能性もあるかもしれません。
旅団には手を出すな
シルバは幻影旅団の元No.8の団員を仕事で暗殺した後に自分の子供達に旅団には手を出すなと言っています。
これはHUNTER×HUNTERのコミック9巻「No.080 9月2日②」でキルアの回想シーンで描かれています。
実はこれがキルアがシルバの子供だという事と関係している可能性があるのです。
シルバの忠告にも関わらずキルアはヨークシン編でクラピカと組んで幻影旅団に手を出してしまってます。
イルミはクロロの暗殺依頼を受けてますし、カルトに至っては幻影旅団に手を出してはいないとはいえ蜘蛛に入団すらしてしまいました。
シルバは過去にクロロと戦った経緯がありますし、十老頭からの幻影旅団暗殺依頼も受けています。
何かこの釈然としなというか不自然ともいえる流れはシルバの子供でない誰か、すなわち流星街出身のキキョウの子供が幻影旅団にいるのではないのかという深読みができてしまうのです。
伏線は回収されたのか
シルバのセリフの伏線は一見すると回収されたようにも見えます。
会長選挙編でキルアは一度ククルーマウンテンに戻っているからです。
キメラアント編で瀕死の重傷を負ったゴンを助ける(治す)ために、家族に幽閉された女の子、妹のアルカ(ナニカ)の協力を得るためでした。
アルカの幽閉からの解放
キルアはナニカの力を借りるためにククルーマウンテンには戻りました。
そしてアルカを助け出し、ナニカは封印しようとします。
最終的にはアルカとナニカの二人とも自分で守る決意をしました。
この流れがシルバのセリフ「あいつは俺の子だからな」や「いつか必ず戻ってくる」という伏線の回収だったのかというと違う気がします。
もちろんシルバの読みが半分外れたという流れも考えれますが、キルアがゾルディック家を継ぐかどうかの判断が迫られるという流れが全くなしにセリフの伏線が回収されたとは思えないわけです。
カルトの取り戻したい兄さん
シルバのキルアに対するセリフ「あいつは俺の子だからな」とカルトの取り戻したい兄さんというのは実は深く繋がっている可能性があります。
カルトが幻影旅団にまで入って取り戻したい兄さんとは一体誰なのかも謎として残っている伏線です。
イルミ、ミルキ、キルア、アルカが兄さんとして存在します。
実はイルミの上にもう一人の兄がいる可能性があります。
そしてその兄はキキョウの子供であり、シルバの子供ではないという設定が考察で繋がるわけです。
カルトはグリードアイランド編で除念師を探し出す能力を持っている事が判明しています。
兄の存在を知り、幻影旅団に入って取り戻す決意をしたという考察ができるわけです。
これはキキョウの子供が幻影旅団にいて、誰がカルトの取り戻したい兄さんなのかという事になるんですが、フェイタン説とクロロ説が存在します。
まとめ
シルバのキルアに対する「あいつは俺の子だからな」というセリフの伏線はカルトの取り戻したい兄さんの伏線になっているという予想での考察をしてみました。
カルトの取り戻したい兄さんがクロロだといろいろと辻褄があってくる流れがあるわけです。
やはりキキョウが流星街の出身だというのは何かありますよね。
ハンターハンターは複雑に練りこまれた謎や設定が繋がってくるのではないのかと期待させられます。
冨樫義博先生はミスリードも仕掛けてくるでしょうからいろいろな仮説が立てられてなおさら考察は楽しくなります。
クロロがキキョウの息子で、シルバとも戦った事があるのであれば、旅団に手を出すなと言ったセリフも伏線というか兄弟通しでの殺し合いはするなというシルバの親心だった可能性も出てくるわけです。
暗黒大陸編では幻影旅団にもスポットライトが当たっているので今まで謎だった伏線がしっかりと回収されるのを楽しみにしたいと思います。