ハンターハンターのグリードアイランド編に登場するプロハンターでありながら食人鬼でもあるかわいそうな過去を持っているのがビノールトです。
元々は格闘家として腕を磨いていたようで、ビスケには念能力なしのタイマンを挑んでます。
グリードアイランドをプレイしていた理由は不明です。
賞金首(ブラックリスト)ハンターとしてのしての仕事をしている反面、自分自身が賞金首にもなっている闇の住人の一面も持っています。
プロなのかアマチュアなのかも明確ではないです。
この表現はちょっと誤解を生むかもなので言い直すとライセンスを持っているかは不明です。
スクワラなどはハンターライセンスは持っていないですが、念能力は使えました。何をもってプロなのかはあいまいなところがありますが、少なくともハンターライセンスを持って念を覚えたらプロハンターですよね。
ビノールトは賞金首ハンターとして仕事をしていますが、ヒソカとかシャルナークとかはプロハンターとしての仕事はしてない感じですよね。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック14巻「No.136 いざマサドラへ!②」にてゴン、キルア、ビスケの前にグリードアイランドのプレイヤーとして登場する。
- 職業:プロ(アマ?)ハンター
- 仕事:賞金首ハンター
- 年齢:???
グリードアイランド編でまだ念能力者としては未熟なゴンとキルアを襲ってくる強敵として登場します。
子供の頃に貧民街(スラム街)で育っています。
念能力を使える賞金首ハンターという事でライセンスは持ってそうなんですが、なぜグリードアイランドのゲームをプレイしていたのかは不明です。
バッテラ氏に雇われたのか、サザンピースのオークションにグリードアイランドのゲームを7本も寄付したジェイトサリに雇われていた可能性もあります。
懸賞金ハンターや賞金首ハンターってお金を稼ぐのが目的ですからね。
もちろん稼いだお金でその先に何をするのかでも変わってきますけどね。
自身が賞金首だったので逃亡のためだったり、ゲーム内で食人鬼として女性を物色をしにきていた可能性もあります。
グリードアイランドのゲームの中は現実世界なわけで、ゲームのルール以外についてはある意味で無法地帯ですからね。
念能力
ビノールトは名称をもった念能力を持っています。系統に関しては特質系の能力者です。
切り裂き美容師(シザーハンズ)
武器として愛用しているハサミで相手の髪を切り、それを食べる事によって本人すら知りえない肉体の情報を知ることができる能力。
おそらくですが食人鬼として目覚めた時に発現した可能性があります。
肉質、病気の有無、遺伝的資質、強さ、年齢などを把握する事が可能です。
能力名は1990年のアメリカ映画「シザーハンズ」が元になっていると思われます。
名前の由来やアナグラム
ビノールトの名前の由来はわかっていませんが、「シザーハンズ」の映画が関係している可能性はあります。
映画の製作者はデニス・ディ・ノービとティム・バートンです。
ティム・バートンは「ビートルジュース」という映画も作っているので、冨樫義博先生はこのあたりを組み合わせてアナグラムにしたのかもしれませんね。
ストーリーのネタバレ
グリードアイランドのプレイヤーであったビノールトはゴン、キルア、ビスケの3人を偶然見つけて八つ裂きにする事を考えます。
ビスケはゴンとキルアと別れたフリをする作戦を立てて、ビノールトを自分に引き付けて倒そうとします。
ビノールトの切り裂き美容師(シザーハンズ)によってビスケの年齢が読者には暴露されます。
ビスケは57歳という年齢でした。
念能力によってビスケの鍛え抜かれた肉に驚嘆したため、ビスケに対して格闘家としての勝負を挑みます。
ビスケはそれに応えて念能力なしの正式なタイマン勝負をして、圧勝します。
ゴンとキルアの修行の相手
ビスケはビノールトが賞金首ハンターである事と第1級殺人犯でもある事を知っていました。
でも格闘家としての力量などからゴンとキルアを鍛える相手とする事によって見逃すチャンスを与えます。
結局はゴンとキルアが成長した結果、ビノールトに圧勝します。
ゴンとキルアとの勝負に負けたビノールトはビスケに殺される予定でした。
もしくはゴンとキルアも命がけで修行をしていたので、2人に命を奪われていた可能性もあります。
実際に負けを悟ったビノールトは負けを認めて自分を殺せと言っています。
でもゴンにそんなつもりは最初からなかったようで、ビノールトはG.Iを出たら自首する事で見逃してくれるか?とビスケに問いかけて命を救われます。
「行きなさい」
とビスケは見逃す事を選択しました。
ビノールトの感想
ビノールトは子供の頃に貧民街(スラム街)に住んでいて、日本人ぽい風貌の中年のカップルが落とした財布を拾ってあげて返してあげようとします。
ところが中年のカップルは盗まれたと勘違いして、無垢な子供であったビノールトに対してリンチのような虐待をしています。
これがトラウマになって人生が歪んでしまったのです。
別に見返りがほしかったわけでも感謝されたかったわけでもない!!
オレは・・・
オレはただ
まともに生きたかっただけだ!!
このあたりの設定は少し「シザーハンズ」の映画の影響を受けているかもしれませんが、普通に生きていたらこの描写やシーンって思いつかないような気もします。
もしかするとこの時には冨樫義博先生はコアラとしてマサドルディーゴを撃つつもりだったのかなと思えるわけです。
緋の眼の存在がある以上ハンターハンターの作品を描く事を決めた時からマサドルディーゴを撃つつもりだったのかもしれませんが・・・。
まとめ
ハンターハンターのグリードアイランド編で、悲しい過去を持つビノールトについてまとめてみました。
プレイヤーとしての罪人の他に、ゲームマスターとしての罪人はレイザーがいましたよね。
レイザーの過去もあまりにも凄惨な感じで、ちょっと普通の人は思いつかないような設定やストーリーが作品で描かれるんですよね。
キメラアント編(通称:蟻編)で出てきたジャイロもちょっと実体験でもしたのかというくらいの描写です。
冨樫義博先生には何が見えているのでしょうか。