ハンター協会の12代目の会長でハンターハンターの人間が住む世界の中でかつて最強の念使いだったとも語られているのがネテロ会長です。
ハンター試験編から登場していて、キメラアント編では公開されてなかった念能力をお披露目する事になりました。
死に様についても深い意味があったように思います。
蟻の王メルエムとの戦いでファンがきっと増えたと思います。
さすがに伝説のプロハンターという事でアイザック=ネテロというフルネームが明かされて、チョイチョイその後のハンターハンターの世界でも映像や回想、逸話などで登場してきます。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック2巻「No.012 会長参上」にて合格者を0にしたハンター試験管のメンチを説得するために登場します。
- 職業:ハンター協会会長(12代目)
- 年齢:130歳前後(推定)
- 名前:アイザック=ネテロ
- 心源流:師範
主人公と主役クラスのゴン、キルア、クラピカ、レオリオが登場したのと近い巻数である2巻で重要なハンター協会会長という役職をもって登場していて、ストーリーの中でも重要な役割を果たしたのがネテロ会長です。
2巻で登場した時にキメラアント編での見せ場を想像出来た人はいなかったと思います。
でも実は考察するとその伏線は張られていた可能性があります。
冨樫義博先生が天才を超えた神かみたいな感じに言う人もまれにいるのはそのためです。
冨樫義博先生は神になろうとしたのか、神に挑戦しようとしたのかなと思うわけです。
「心源流」の師範である事は、ネテロ会長が本気で戦う時だけ着る「心Tシャツ」の存在、会長選挙の時に「心が大事」と掲げられたネテロ会長の写真にも想いは込められていると思います。
過去に八面六臂を成した伝説のハンター集団「清凛隊」に所属していました。
年齢はゼノの父のマハの父と同い年という事で130歳前後が妥当じゃないのかなと思われます。
マハ=ゾルティックが98歳という事で、マハが誕生した時の父親の年齢を推定してみて、仮に30歳とすると128歳という事になります。
ネテロ会長と暗黒大陸に渡ったZZIGG=ZAOLDYECKはちょっと同い年には見えないんですよね。リンネとZZIGG(ジギー?orジグ?orジッグ?)は年齢が近そうに見えます。
ZZIGGは歳の離れたマハの兄くらいだとちょうどくらいな気もしますが、見た目年齢は実社会でも漫画の世界でも当てるのは難しいので推測はこのあたりにしておきます。
念能力
ネテロ会長の念能力はキメラアント編にてついに明かされます。系統に関しては不明です。
強化系、放出系、具現化系、特質系の特徴が出ている能力です。
HUNTER×HUNTERのコミック25巻「No.264 突入④」にてゼノがネテロ会長の念能力が百式観音であると告げています。
この話している相手って伏線ぽい気がするんですよね。
普通に実家でシルバかイルミと話しているのかもしれませんが、食事の内容や食卓の装飾を見た感じではカキンの関係者のようにも思えるわけです。
百式観音
実際の百式観音の能力ですが両手を合わせて祈る事により具現化していると思われる百式観音から不可避の速攻で攻撃が繰り出されます。
キメラアント編でネテロ会長が使った技の種類を紹介します。
実は「劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION」でもネテロ会長が登場して百式観音を使っています。
壱乃掌(いちのて)
壱乃掌は簡単に言うとチョップです。
一番の技なんですが、正拳突きではないんですよね。
参乃掌(さんのて)
参乃掌(さんのて)は両手でバチンと対象をサンドイッチする感じの技です。
蚊をしとめる時のような感じですね。
九九の掌(つくものて)
簡単に表現するとするならば北斗の拳の「北斗百裂拳」の張り手バージョンみたいな感じです。
聖闘士星矢の「ペガサス流星拳」の張り手バージョンと言い換えてもらってもいいです。
さらに近づけるならばストリートファイターのエドモンド本田が放つ「百裂張り手」みたいな感じです。
ただしよく見ると王(メルエム)に対する攻撃で手のひらの親指を曲げてるというか折ってるというか感じなんですよね・・・。まさかね・・。
零の掌(ゼロのて)
敵背後から現れし観音が有無を言わさぬ慈愛の掌依でもって対象を優しく包み込み、渾身の全オーラを目も眩む恒星のごとき光弾に変え撃ち放つ無慈悲の咆哮である。
百式観音の口から宇宙戦艦ヤマトの波動砲のようなオーラが太いレーザービームのように打ち出されます。
名前の由来やアナグラム
ネテロ会長の名前のアナグラムですが、結構深いというかパズルみたいになっています。
すなわち「神」のアナグラムがネテロです。
ネ申
ネテロ
テとロは重ねる必要があるわけです。
これってハンターハンターの初期設定から「神」の意味が込められていたなら相当すごいなと思います。
このアナグラムと意味はいくつかネットで見かけて納得した意見です。
干支(エト)は十二支で表されていて、ハンター協会の会長として「十二支ん」を選んでいたネテロ会長はまさに神のアナグラムと意味を持っていたと考察できます。
そして後に判明したファーストネームのアイザックは旧約聖書の「創世記」に登場する太祖の一人であるイサクの英語読みです。
蟻の王メルエムは神に挑んだという事です。
神でしか叶えられないと思えるような想いと願いと祈りを込めて・・・。
メレオロンの念能力の神の不在証明(パーフェクトプラン)とも繋がる意味合いがあるかと思います。
冨樫義博先生は漫画家として神になろうと・・・いや神に挑戦して運命を変えようと願ったのではないのかなと・・・。
ストーリーのネタバレ
ハンター協会の12代目の会長だったネテロ会長ですが、最初はゴンが受けたハンター試験編にて登場します。
その後は目立った登場もなかったのですが、キメラアント編にて蟻側に取り込まれないように少数精鋭の強者での討伐が必要な際に自ら討伐に加わります。
でも想定より早く蟻の王は誕生しました。
予定が狂ったわけですが、王を倒すためにネテロ会長が自ら戦い責任を負う覚悟を決めて戦いに望みます。
コムギと王(メルエム)の軍儀の伏線通りに王とのタイマンが実現し、壮絶な死闘を繰り広げます。
格闘では強すぎて堅すぎる蟻の王には勝てませんでしたが、貧者の薔薇(ミニチュアローズ)という小型爆弾を自らの心臓に埋め込み、爆発と毒によって王を倒す事に成功します。
ネテロ会長はハンター協会会長の役目を果たして眠りにつきました。
ネテロ会長の感想
最初に登場した時のちょっと軽めのつかみ所のわかりにくいおじいさんだったわけです。
なんとなくですが、ドラゴンボールの亀仙人のもう少しマジメ系みたいな感じだったかなと思うわけです。
でも実際は人の心が大事と説き、その信念を行動でも示せるカリスマ系の人物だったわけです。
HUNTER×HUNTERのコミック28巻「No.291 自問」における手をハートの形にするポーズは心に響いた人も多いと思います。
ある種の覚醒者が到達する感情もまさにこれなのかなと思うわけです。
この手をハートの形にする仕草はハンターハンターとは全く違う動画で見かけた事があります。
私の心の檻を打ち砕いた動画があったのです。シュートが語っているセリフとも関連していて別の記事で感想を書いていきたいと思います。
まとめ
ハンターハンターの作品の中では死んでしまったネテロ会長ですが、ファンの心にはすごく残っている登場人物でキャラであると思います。
キメラアント編の後の会長選挙編や暗黒大陸編でもちょくちょくメッセージや写真や回想で登場していて思い出させてくれるおじいさんです。
ビヨンド=ネテロという息子がいる事がわかって登場してきました。
という事は回想シーンなどでまたネテロ会長の過去が見えてきたりするかもしれませんね。
楽しみにハンターハンターの続きを読む事を待ちたいと思います。