ハンターハンターのヨークシン編で登場したネオンは自分が念能力者であるという自覚のない占い師で、女性キャラとしては人気がありました。
ノストラード一家というマフィアの娘で人体収集家という裏の顔を持つ無邪気な女の子です。
ハンターハンターの世界観における闇はかなり深いですよね。
ただ現実世界でも形を変えて同様の闇が垣間見える事は非人道的に行われています。
今後に理由が明かされるかわかりませんが、人気キャラでもあったネオンですが謎の死を遂げました。
念能力者でもあり、スピリチュアルな世界観を持つハンターハンターの作品と非常に関連性のある女の子です。
プロフィール
ネオンはHUNTER×HUNTERのコミック8巻「No.070 ヨークシンへ」にてダルツォルネがクラピカなどの護衛のハンターを紹介する際に登場しています。
- 職業:占い師
- 年齢:???(推定:10代後半)
- 地位:マフィアの娘
- 名前:ネオン=ノストラード
- 父親:ライト=ノストラード
ネオンはオークションで人体収集家としてお宝を競り落とすためにヨークシンにきたライト=ノストラードの娘です。
オークションで入手したかったアイテムは「コルコ王女の全身ミイラ」「俳優ソン・リマーチ使用済ティッシュ」「緋の目」の3つです。
無邪気(天真爛漫)でわがままな性格をしています。
詐欺罪で捕まった銀河の祖母の言葉を気にいって占い師には憧れていました。
「占いは今生きている人を幸せにするためのもの」
銀河の祖母が死後の世界について否定派だったので、ネオンもどちらかというと否定派です。
ネオンは念能力を使って百発百中の占いをする事が可能です。
実際には100%当たる未来予知ともいえる強力な念能力です。
その後クロロに能力を盗まれて使えなくなっています。そしていつのまにか殺されてしまいました。
念能力
ネオンは特質系能力者で、100%当たる未来予知を4行詩の占いによって実現しています。
どのように念能力を習得したかは不明ですが、銀河の祖母は影響があったようです。
ネオンの母親は登場していないので、もしかすると見えない部分の裏設定では何か関係があるのかもしれません。
天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)
相手の名前(フルネーム)・生年月日・血液型を紙に書いてもらいその紙に百発百中の占いを書き込みます。
占いは4つか5つの4行詩に成っていて、その月の週ごとに起こる事が予言されます。
ネオンは自分の占いは決して見ないようにしています。
なるべく自分が関わらない方が当たるような気がするからという事ですが、これが念能力の制約になっていると考察できます。
能力を活かすには占いは月初に行わないと意味が薄れます。シズクがクロロに占ってもらった時に2週目までしか占いの結果がなかったように月初に死の予言が出ている場合はタイムラグで防げない可能性もあります。
例えば1日の午前0時に死ぬ運命だった場合は決してその死は占いによって回避できないわけです。
名前の由来やアナグラム
ネオンの名前の由来ですが、夜の街のネオンから命名されています。
ネオン管などを使用した看板や広告の事でネオンサインとも呼ばれています。
ファミリーネームのノストラードは預言者であるノスタラダムスが元ネタのようです。
フランス人である実在のノストラダムスは医師、占星術師、詩人といった肩書きを持っていました。
父親の名前がライト(光)なので、マフィアという裏社会や闇の世界に光るという皮肉があるのかもしれません。
娘のネオンは夜を照らす光という意味で何らかの対比が込められている感じがします。
ストーリーのネタバレ
クラピカがヨークシンのオークションに強いコネクションを持つ依頼人を千耳会(せんじかい)から紹介してもらったわけですが、その中の一人の依頼主がライト=ノストラードで、依頼内容は娘のネオン=ノストラードの護衛でした。
ネオンがクラピカ達に引き合わされた後、ヨークシンに向かう車の中で裏社会や闇の世界の大物から占いの依頼され、天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)を発動させています。
ネオンが占った顧客が地下競売に参加すると命が危ないという占いがでています。
最初のオークションにネオンは参加できなくなり、このオークションに競売担当で参加した護衛のヴェーゼ、イワレンコフ、シャッチモーノ=トチーノは幻影旅団に殺されて殉職しました。
その後にダルツォルネがおそらく死んだという事を告げられても自分が手に入れたい競売品の心配しかしていませんでした。
この辺りは人の皮をかぶった獣というかネオンの無邪気なサイコパスぶりが表現されています。
奪われた同胞の緋の眼とは奪われた同胞の日本のめぐみという掛け言葉的なアナグラムになっているのではないのかと私はある時気づいたのです。
すると人体収集家とは非人道的な拉致行為を表していると考察ができます。
ネオンは以降の競売が中止になったと父親のライトから告げられますが、嘘を見抜いてトイレで変装して護衛をまき一人でオークション会場に向かいます。
オークションに向かう途中で幻影旅団の団長であるクロロに出会い、クロロを占う事になりますが、この時に盗賊の極意(スキルハンター)で念能力を盗まれてしまいます。
その後、ネオンが天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)が使えなくなった描写がありました。
ノストラードファミリーはその後クラピカが仕切っていたわけですが、暗黒大陸編が始まりブラックホエール号内で、幻影旅団とヒソカの命を懸けた対決が始まりました。
実はこの時にネオンが死んだ事が判明します。
シズクがヒソカの手がかりをつかむ為にクロロに占って欲しいと依頼しますが、クロロは「いつの間にか本から消えていた」という発言をしています。
クロロの本から盗んだ念能力が消えるのは盗んだ相手が死んだ時なので、描写はなかったわけですがネオンが死んだという事になります。
ネオンの感想
ネオンが最初に登場した時は非常に神秘的な心の闇を抱えてそうな雰囲気の女性だったわけですが、すぐに無邪気な女の子キャラに変わっていったなという感想です。
銀河の祖母の話をする所は、スピリチュアルに関する非常に深い話をしているなと思います。
人体収集家が拉致行為を表しているならば、現実世界に当てはめるとネオンは日本中に潜んで非人道的な行為を繰り返している工作員という立場になります。
自分さえよければ何でもする非人道的な人間は日本中にいるわけです。
これが汚染されたマスコミや悪質な権力者が支配する偽装社会の恐ろしい所です。
ネオンが死んだのは幻影旅団とヒソカとの死闘が始まるにあたって、100%当たる未来予知をクロロが使えるのはまずかったんだと思います。
これは冨樫義博先生の作者都合での死亡の可能性がありますね。汗。
ただそうなるとネオンが死亡したタイミングと誰が殺害したのかが気になります。
クラピカがノストラードファミリーにいたので、ネオンの護衛は継続していたと思います。
するとクラピカがカキン帝国の王位継承戦でオイト王妃とワブル王子の護衛に付いた前後でネオンが殺されてるんじゃないのかなと予想しました。
犯人はヒソカ説が有力かなと思います。
他にも父親のライトがノイローゼ状態だったので、役に立たなくなった娘に手をかけた可能性や他のマフィアに暗殺された可能性などもあります。
クロロはヒソカと天空闘技場で戦う前にずっと鬼ごっこで逃げ回っていたので、もしかするとシャルナークやコルトピ、マチをネオンの能力で占って自分に死の暗示が出ていない事をチェックしつつ、除念の報酬でヒソカとタイマンで勝負する約束を延ばし100%ヒソカに勝てる条件を整えたのかもしれません。
この考察が当たっていて、ヒソカがそれに気付いていたのであれば、シャルナークとコルトピを殺した後にネオンも容赦なく殺害したのかもしれません。
ネオンは今後もう話題に出てこないかもしれませんが、もしかすると少し何らかの形でいつ誰に殺されたかは明かされるかもしれませんね。
まとめ
ハンターハンターのヨークシン編でスピリチュアルな設定が非常に関係していた無邪気な人体収集家のネオンですが、いつのまにか最後を迎えてしまいました。
裏社会で生きている女性や子供の深い闇を見た気がします。
そしてネオンが父親のライト=ノストラードの知り合いとして占った顧客はかなり有名な人物がモデルのようです。
HUNTER×HUNTERのコミック8巻「No.071 オークション開催!!」で占った裏社会と繋がった人物はトランク様とロックフェリ様と語られています。
これは単純にトランプとロックフェラーが元ネタのモデルとなっていると思えます。
冨樫義博先生は神を超えた漫画家として以上に本当に凄い観察眼や洞察眼と共に信念を持っているようです。
かなり偽装社会の真実といえる領域にも踏み込んでいますが、キメラアント編で北の将軍様であるマサドルディーゴ(金正日)が出てきているので、その信念は間違いないものだと私は思います。
無邪気でかわいいマフィアの娘がネオンです。
ネオン=ノストラードは裏社会と闇社会に潜む人体収集家という設定の登場人物ですが、ここまで深くの裏設定の考察できるのが本当に驚きです。