ハンターハンターでゾルディック家の執事としてゼノの直属の部下であったゴトーでしたが、ヒソカとの戦いに敗れて死んでしまいました。
キルアの事は「僭越(せんえつ)ながら親にも似た感情を抱いている。」と言っていただけに、キルアとアルカ(ナニカ)をゴンの元に届ける任務だったとはいえ悲しい出来事でした。
ゴトーのお墓の前でキルアとも知り合いの魔獣の凶狸狐(キリコ)がゴトーに化けていたシーンがあったために、ゴトーはキリコだったとか、死んでないのではないのかとか、生きていたなどの意見がありました。
お墓があって執事の同僚のカナリアがお供え物まで用意している事からゴトーが生きているという事はないかと思います。
ゴトーが生きているという意見
ハンターハンターのファンというか見ている人達はたくさんいて、それぞれ見ている媒体によってある程度は立場が違うので意見が分かれたりするのも当然です。
ただ原作のコミックを何度も読んで考察までしている人にとってゴトーが生きていると思う人はいないと思います。
いたら・・・読解力があまりにもないです。汗。
ただジャンプでの週刊連載を休載期間をひたすら待って読んでいる人や、アニメを1回だけ見たという人は何でそうなったかとかを即判断できなかったりする事もあるかと思います。
テレビアニメは録画して何度も見るという人は時間もかかるので、そこまで何度も見直している人は一部の人かなと思います。
漫画のコミックか電子書籍なら手軽に何度も見直せるんですけどね。
ハンターハンターは設定とか人間関係とかは相当に複雑に描かれています。
ゴトーが初めて登場して、会長選挙編でカナリアと再登場するまでに現実世界で10年以上経ってたりしますからね。笑。
実際に人に化ける事ができる魔獣のキリコがゴトーの姿に化けていたわけですから、ゴトーが生きていたと勘違いする人も少なからずいるかと思います。
ゴトーは元々キリコだったとかいう面白い解釈をする人もいて、小学生の子供さんとかだと面白い発想もあるものだなと思ったりするわけです。
キリコがゴトーに化けた理由
ゴトーはヒソカと戦って、頚動脈(けいどうみゃく)をトランプで深々と切られています。
あの描写によってゴトーは死んだわけです。
生死を掛けた戦いの中でヒソカが理由もなく相手を生かす必要性はないわけです。
では実際にお墓の前でキリコがゴトーに化けていた理由と、そのシーンでの会話を考察でおぎないつつ、お墓のシーンに至るまでの経過も考察で解き明かしたいと思います。
原作のコミック読み込んでいる人はほぼ同じ答えを出していると思います。
戦闘シーンを見れば死因もわかるかと思います。
キルアの警戒令解除
キルアはアルカを屋敷の敷地外に連れ出した事によって父親のシルバから外出時警戒レベル4を課せられていました。
その外出時警戒レベル4はナニカがゴンを治した後に、キルアがナニカに「他の奴のお願いなんかもうきくな!」と言った事によってナニカの能力がコントロールできたと判断されたようで、解除されています。
その後キルアはアルカ(ナニカ)やゴンと一緒に旅に出る事になります。
この旅に出る前に一度ククルーマウンテンに旅の準備に戻ったかどうかはわかりませんが、戻ってないような気がします。
カナリアはゴトーと連絡が取れなくなった事を気にしていましたし、当然キルアも連絡が取れなくなった事を気にしていたはずです。
カナリアとアマネは必ずゴトーがヒソカと戦った現場に戻ったはずです。
2人はその場所にいたわけなので現場は把握していましたからね。
そこでヒソカとの戦いに敗れて死んでしまったゴトーの遺体を見つけたのだと思います。
ゴトーのお墓のシーン
では実際にキリコがゴトーのお墓の前に現れたシーンを見ていきたいと思います。
ククルーマウンテンが描かれているのでゾルディック家の屋敷の敷地内にゴトーの遺体を運んでカナリアとアマネが埋葬したのだと思います。
アマネがお墓の前でカナリアに「キルア様には言ったの?」と尋ねたのだと思いますが、キルアの顔の吹き出しが描かれています。
カナリアは首を横に振って「×」と言っているので「キルア様には言っていない。」と答えたはずです。
そこにゴトーに化けたキリコが登場してアマネがびっくりしています。
考察になりますがアマネが自分で埋葬した同僚が現れたのだから当然びっくりします。
ここでカナリアは自分の唇に人差し指をあてて「シィー」というポーズを取ります。
キルアとアルカがラブラブの旅に出ているから心配をかけないように内緒にしておきましょうという事だったのでしょう。
生きていたと思った人もいたかもしれませんが、ゴトーはお墓まで作られていますので死んでしまったのです。
死因はヒソカにトランプで頚動脈を切られた出血多量だったのでしょう。
キリコがあの場所にいた理由はゾルディック家の電話からキルアに声を聞かせるためだったのかなと思います。
キメラアントのプフも姿を再現する事でコムギの声を出していました。
まとめ
という事でゾルディック家に使えて、任務に忠実でありキルアに対しては雇い主以上の感情を持っていたゴトーの死んだ後にお墓の前でキリコが化けていた理由を考察で補足してみました。
少しだけ繋がりがわからない部分があって、キルアとキリコはグリードアイランドからハンター試験会場に向かう際に知り合いになっています。
カナリアとキリコの関係はどういった形で繋がったのかなと思うわけですが、ゾルディック家は暗黒大陸との関係もあるので、魔獣であるキリコとも何か繋がりがあったのかもしれません。
HUNTER×HUNTERのコミック32巻「No.339 静寂」でキリコがゴトーのお墓に現れた後にコムギとメルエムの手を繋いだ描写と「忍」と「帥」の駒が並んで描かれています。
ゴンとメルエムは対比描写されていたので、コムギとアルカも対比描写だったのだと思います。
幽閉されたアルカはまさにコムギの名前の由来であるメグミさん(横田めぐみさん)と同じですし、キルアは2人に対して神速(カンムル)を使って守っています。
ちなみにナニカの正体は暗黒大陸のアイだったわけですが、アイとはeyeであり目(め)であり、奪われた同胞の緋の眼であるメグミさんと言霊(ことだま)にて繋がっています。
ハンターハンターは深いお話ですね。