ハンターハンターはジブリの映画「風の谷のナウシカ」を元ネタにした裏設定が本当にたくさんあるわけですが、元ネタとなる裏設定を検証しながらなぜ「風の谷のナウシカ」が選ばれて、何の意味が隠されているのかという部分を深く考察してみたいと思います。
おそらくハンターハンターの作者である冨樫義博先生はジブリスタジオの宮崎駿監督の事をリスペクトしている(尊敬している)可能性は高いです。
では元ネタとなっている裏設定をまとめてみますので、これらが何を意味しているかを考察して答えを出してみたいと思います。
元ネタになっている裏設定
ハンターハンターが「風の谷のナウシカ」を元ネタにした裏設定を取り入れているのは作者の冨樫義博先生が自ら公式に作品中で公言しています。
HUNTER×HUNTERのコミック11巻で冨樫義博先生が公式なコメントとしてクラピカのモデルが王蟲(オーム)だと発表されています。
「風の谷のナウシカ」に出てきた非常に大きな蟲(むし)です。
クラピカのモデルは王蟲
実はハンターハンターが「風の谷のナウシカ」を元ネタにしていて、裏設定になっている全ての根幹ともいえる繋がりがあります。
それがクラピカの元ネタのモデルが王蟲(オーム)だという事です。
見た目は中世的な美形キャラと蟲(むし)なので、「風の谷のナウシカ」を見た事がない人はピンとこないかもしれません。
赤い眼の共通点
クラピカは感情が昂ぶって怒りの感情を抑えられなくなると眼が赤くなります。
これはクルタ族特有の緋の眼にまつわる設定です。クラピカは蜘蛛(くも)を見ただけでも同胞の敵である幻影旅団を思い出して眼が赤くなります。
同様に王蟲(オーム)も興奮すると眼が赤くなります。
そしてハンターハンター全体の作品にかかってくるメッセージが「奪われた同胞の緋の眼」なのですが、これも私の考察では「風の谷のナウシカ」やジブリスタジオ、宮崎駿監督と大きく繋がって関わっていると考えています。
センリツのモデルはナウシカ
センリツのモデルがナウシカであるのもHUNTER×HUNTERのコミック11巻で冨樫義博先生が公式なコメントをされていて確定している裏設定です。
ナウシカとユパ、もしくはアシタカとう元ネタのモデルとなっているキャラがいます。
センリツの過去は伏線が張られた謎の部分が多く、ナウシカとどのように繋がっているのかは解明されていない部分もあります。
ミュージックハンター
HUNTER×HUNTERのコミック9巻でクラピカが幻影旅団のウボォーギンを目にして、怒りと憎しみで完全に我を忘れた時に「野の春」という曲をフルートで吹いてクラピカに冷静さを取り戻させました。
同様に「風の谷のナウシカ」の映画や原作の中でナウシカは蟲笛を使って蟲を落ち着かせるシーンがあります。
おそらくユパやアシタカに関する繋がりもあるはずです。もののけ姫のアシタカは呪いを受けて旅立ったという設定があったわけですが、センリツの受けた呪い「闇のソナタ」とリンクしているようです。
コンとテトの共通点
ハンターハンターでゴンがカイトと出会ったのはくじら島でキツネグマに襲われたときでした。
ゴンを襲ったキツネグマはカイトがゴンを助けるために殺す事になったのですが、そのキツネグマの子供がコンです。
「風の谷のナウシカ」では剣豪ユパが、羽蟲に攫われたキツネリスを人間の子供と勘違いして救助の為に発砲し、それに激昂した王蟲に追われていたところをナウシカに助けられました。
その時のキツネリスがテトです。
人には懐かない設定
キツネグマもキツネリスも人には懐かない設定になっています。
でもゴンはコンを育て仲良くなりました。ナウシカもテトとパートナー(仲間)になっています。
ゴンとナウシカ共に自分は敵ではないという事をわかってもらうために、爪や牙で自分が傷つこうが相手のなすままにして、心を通わせています。
ムツゴロウさん(畑正憲さん)みたいな感じですよね。笑。
ラモットとクワトロの共通点
ハンターハンターのキメラアント編でキルアを覚醒させるために登場したクズ系のキャラのラモットと、「風の谷のナウシカ」のトルメキア軍クシャナ殿下に仕えていた参謀のクワトロには共通点がありました。
元ネタのモデルになっているというとかではなく演出での共通点があったということです。
短くはかない夢を見る
ラモットはゴンとキルアに念による攻撃を受けて死線をさまよった後に念能力を身につけます。その時の心理描写では自分が王になる事も可能と勘違いをしています。
そこに現れた女王直属護衛軍のピトーを見て、格の違いを見せ付けられ「短い・・・そして愚かな夢だった」と悟っています。
クワトロは手に入れた巨神兵を前にして、圧倒的な未知の力に野心を抱きかけていました。そんな時に自分が仕えるクシャナ殿下が乗っていた飛行船が撃墜されたという知らせを受けます。
自分の出番がくるのかと思った矢先にクシャナが生きて帰ってきたことにより、クロトワは「あ、生きてたよ・・・短い夢だったな」と現実に引き戻されています。
暗黒大陸の生物と腐海の蟲
ハンターハンターの世界で暗黒大陸に存在する生物はネテロ会長すらびっくりするほど非常に大きな生物です。
そしてその描写が「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海に住む蟲と似ているのです。
HUNTER×HUNTERのコミック0巻「クラピカ追憶編」で描かれたクルタ族の住む森は腐海の森と少し雰囲気が似ています。
クラピカとパイロとが町に買出しに行くときに乗っていた地走鳥(ピコ)は「風の谷のナウシカ」でユパが連れていたトリウマのカイとクイとも似ています。
まー両方ともFFのチョコボみたいな感じもするんですけどね。笑。
百式観音と巨神兵
ネテロ会長の百式観音の奥の手、零の掌(ゼロのて)は敵背後から現れし観音が有無を言わさぬ慈愛の掌依でもって対象を優しく包み込み、渾身の全オーラを目も眩む恒星のごとき光弾に変え撃ち放つ無慈悲の咆哮ですが、百式観音の口から宇宙戦艦ヤマトの波動砲のようなオーラが太いレーザービームのように打ち出されます。
これが「風の谷のナウシカ」の巨神兵が口から放つプロトンビームと似ています。
HUNTER×HUNTERのコミック28巻「No.297 最後」での零の掌(ゼロのて)の描写の1コマは巨神兵を連想させられます。
このあたりはエヴァンゲリオンの監督でもある庵野秀明さんから受け継がれた流れみたいなのがあるんですかね。
躯とクシャナ
ハンターハンターではないのですが、冨樫義博先生の人気作品である幽遊白書に出てきた圧倒的な強さを持つ女性の妖怪「躯(むくろ)」は風の谷のナウシカの「クシャナ」が元ネタのモデルになっているといわれています。
躯は玩具奴隷として生きていましたが、自ら酸をかぶっています。右腕と右大腿部は機械化されていました。
映画版ではクシャナの左手は義手でしたが、両足も金色の鎧を着けていました。「我が夫となるものは、さらにおぞましきものを見るだろう」という発言から、両足は見るに耐えない状態なのかもしれません。
冨樫義博先生はこの頃から風の谷のナウシカに対して何か深い思い入れがあったのかもしれません。
風の谷のナウシカとの共通点
ハンターハンターの作品の中には公式発表だけでなく、たくさんの「風の谷のナウシカ」が元ネタとなっている裏設定が存在します。
そしてクラピカのモデルが王蟲(オーム)である事が一体何を意味しているのかの核心に迫っていきたいと思います。
覚醒した思考は次元跳躍し普遍的無意識と呼ばれる潜在意識の海へダイブした。
「奪われた同胞の緋の眼」に繋がるその真意や真相を考察します。
王蟲(オーム)は怒りなどの興奮する事によって眼が赤くなりました。これはクラピカも同じです。
そして「風の谷のナウシカ」で王蟲(オーム)が大地の怒りを表すくらいに眼を真っ赤にして風の谷へ襲いかかったのには理由がありました。
王蟲(オーム)の子供
王蟲(オーム)の群れが風の谷を襲ったのはトルメキアに襲われたペジテ市のリーダーが報復のために王蟲(オーム)を利用しようとしたからです。
王蟲(オーム)の群れを風の谷におびき寄せてトルメキアの軍隊を襲わせるための作戦に、王蟲(オーム)の子供を使ったのです。
王蟲(オーム)の子供を拉致して傷つけ利用しようとしました。
これは手段を選ばない卑劣な行為だと思います。ナウシカは命を懸けて王蟲(オーム)の子供を助け出し群れに大切な子供を返しました。
ナウシカはまっとうに、一生懸命生きようとする強い女性でした。ナウシカのこの姿に共感したり涙した人も多かったのではないでしょうか。
風の谷のナウシカは見る人によっては心を養う事のできる可能性がある映画だと思います。
奪われた同胞の緋の眼
王蟲(オーム)が元ネタのモデルとなっているクラピカは奪われた同胞の緋の眼を探すためにハンターになりました。
「奪われた同胞の緋の眼」とはアナグラムになっていると考察できます。
すなわち「奪われた同胞の日本のめぐみ」と読み解けるわけです。
13歳の時に新潟から非人道的な北朝鮮に拉致された日本の同胞の女の子です。
今も故郷の日本のご両親の元へ帰れる事を願っている同胞の女の子です。
ハンターハンターのキメラアント編がなぜ北朝鮮がモデルとなって東ゴルトー共和国が描かれ、マサドルディーゴという名の金正日をモデルにした北の将軍様が出てきて速攻でメルエムに倒されたと思いますか?
コムギがなぜ目の見えない暗闇の中にいる13歳くらいの女の子だったと思いますか?
答えはハンターハンターの作品の中に眠っています。
この覚醒考察ブログではいろいろな謎を考察によって導きだしました。多くのハンターハンターを大好きなファンの人達の考察や議論の先にたどり着いた1つの答えです。
ゴンやキルアが12歳で、クルタ族が虐殺されたのもクラピカが12歳前後の時です。キメラアント編のコムギも12歳か13歳くらいの少女でした。
この年齢に関する設定も大きな意味をもってそうです。
HUNTER×HUNTERのコミック12巻「No.107 9月4日⑥」の扉絵にゴンとキルアが拳銃を持っている描写があります。
キメラアント編ではイカルゴがキルアに向けて蚤弾(フリーダム)という技でキルアを撃ちました。蚤(ノミ)のflea(フリー)と銃(じゅう)と自由(じゆう)とfreedom(自由)を掛けてきたのだと思います。
カキン帝国の王位継承戦では銃(じゅう)が急にたくさん出てきています。これらは全て「奪われた同胞の緋の眼」であり横田めぐみさんや同じ境遇の何の罪もない奪われた同胞の日本人の人達に自由(じゆう)を返して欲しいという願いやメッセージがこもっていると考えれます。
クラピカや緋の眼、風の谷のナウシカはキメラアント編におけるコアラのキメラアントの懺悔とも繋がっています。
コアラのキメラアントの印象に残る有名なセリフ「救えねぇ」が何を意味しているのかも全てが繋がっていると私は考察しています。
まとめ
ハンターハンターの作品には影響を受けているたくさんの元ネタがあります。
風の谷のナウシカはその1つですが、ハンターハンターの作品の大きなテーマと関わっています。
冨樫義博先生はなぜ北朝鮮の拉致問題を作品の中に入れてきたのでしょうか?
同じ日本人である同胞を助けたいと願われた可能性は当然ですがありえると思います。
私が卑劣で非人道的な北朝鮮の拉致問題を解決するためにこの覚醒考察ブログを立ち上げて、ハンターハンターを協力者を募るためのきっかけの窓口とし、IプランとIプロジェクトに協力者を集めているように、本物の日本人は日本中にたくさん眠っていると思いますし、信じています。
ハンターハンターが風の谷のナウシカを元ネタにしているのはメッセージや政治的な風刺だったのかという所も考えさせられるわけです。
冨樫義博先生は東北出身の方ですが、ふと出身地を再確認してみました。
すると出身地は山形県という事だったのですが、日本地図を見てみると横田めぐみさんが13歳で拉致された新潟県の隣の県の出身だったんですね。
これは単に偶然の事でしょうか?偶然であれ必然であれ「シンクロニシティ」を考えるとどちらにせよ必然となり、考えるべき事、とるべき行動は明確になっていきます。
そしてジブリスタジオの作品全体にかかった信念が受け継がれ、さらに大きな意味をなしているのに私が気づいたのは不思議な縁(えにし)を感じるわけです。