今週の週刊少年ジャンプ51号に掲載されている最新話、ハンターハンター407話「交渉」の文章でのネタバレ解説です。
読者反応のまとめなどからも情報を引っ張ってきています。
感想や考察はそれぞれ別途記事を作ってます。
ボークセンの拉致
ハルケンブルク王子の葬送行進が2層と3層をつなぐ巨大な階段を上っている時に想定されていた事件が起きました。
モレナ達の目的を達成するのに必要な人材をドッグマンが念能力の系統を判別し、ソドムが念能力を使って拉致を実行しました。
そして拉致されたのはボークセンだった事が判明しました。
他の同期の5人は定期連絡が途絶えたのでボークセンが拉致された事に気付きました。
ボークセンは事前に誰かが捕まった時の事を想定していて、その内容が一切の交渉連絡、救援行動はとらないという物でした。
はずですが、既にボークセンは拉致されて椅子に座らせている所からの展開でした。
交渉ゲーム
モレナはボークセンに仲間になって欲しい事を伝えます。
ボークセンは即答しませんでしが、今はお互いに既に敵同士なので、普通に考えて仲間になるなどとは答えるはずがないとはわかっています。
ただモレナはボークセンを仲間にする必要性が発生しています。
そして命を握っているモレナに有利な点はあるといえます。
モレナの背景には大きなモニターと共にファミコンやプレステのようなゲーム機があって非常にゲーム好きのような感じです。
交渉ゲームの結果で答えを出しましょうと提案します。
ちなみに、このゲームをリタイアすると、すなわち不参加や途中放棄などすると一切の自由を奪ってYESかNOの2択を迫ると伝えています。
ボークセンは話を聞くと答え、最終的に交渉ゲームに参加すると答えます。
交渉ゲームのルール
ジャンプを単純に読んだだけでは非常にわかりにく交渉ゲームのルールとゲーム性ですが、整理すると非常に単純なルールです。
子のボークセンが先行で親のモレナのカードを指定して自分が知りたい情報を知る事ができます。
指定したカードは墓場に行きます。
親のモレナは裏返しにされた見えない子のカードを1枚選択して墓場に移動させます。
移動させた後は何を選んだかがわかるようにオープンにします。
本来、親のモレナが選ぶはずの子のカードですが、イカサマを警戒したボークセンの提案によって子のカードもボークセンが選ぶルールになりました。
結果として親のカードも子のカードもボークセンが選ぶ事になってます。
ターンが進むと最終的に子のカードが1枚になり、それがボークセンの運命を決める答えとなります。
親のカード
親のカードは7枚です。
目的
仲間に誘ってる目的を簡潔に説明される。
「目的」に沿った事に対する疑問であればいくらでも補足説明をしてもらえる。
力(パワー)
モレナの「能力」について説明される。
真実のみを納得するまでいくらでも説明してもらえる。
質問A
質問にいくつでも何でも何度でも答えてもらえる。
「目的」と「能力」に関しては対象外。
答え方は「イエス」「ノー」「イエスアンドノー」のみで答えてもらえる。
質問B
質問Aのに最後の質問に対して「イエス」「ノー」「イエスアンドノー」以外で疑問がとけるまで答えてもらえる。
YES?
YESになった時にボークセンに何をしてもらうかを事前に説明する。
(ボークセンが自らこれを選ぶ事は基本的に考えられない)
NO?
NOになるか、NOが選ばれた時にどうなるのかを事前に説明する。
D(取引)
墓場から取り戻したいカードがある場合にモレナの「小さなお願い」をクリアする事によって叶う。
「小さなお願い」を拒否する事も可能で、その場合はD(取引のカード)は墓場に行き、ドローターンもモレナ(実際に引くのはボークセン)に移動する。
子のカード
子のカードは5枚です。
YES
モレナの仲間になって欲しいお願いにYESと答える。
NO
モレナの仲間になって欲しいお願いにNOと答える。
R(リターン)
子の墓場から1枚好きなカードを手元に戻せる。
J(ジョーカー)
YESかNOかを選べるカード。
X(エックス)
結論を出さなくてよいカード。ボークセンがエイ=イ組のアジトから離脱できるカード。
交渉ゲームのゲーム性
基本的にほとんど交渉の要素のない運ゲーといえます。
特に何もしなければ4回のターンが終われば子のカードが1枚になるので、その残った1枚のカードの結果にボークセンが従うという流れの単純なゲーム性です。
子のボークセンは交渉ゲームに勝って無事に逃げれた時の事を考えて4回モレナから情報を聞き出すチャンスがあるといえます。
Dの取引カード
Dのカードは取引が発生するので、少しゲーム性が存在しているといえます。
ボークセンとしては「X」か「R」のカードを最後の1枚に残したいわけですが、2回か3回のターンが終わった時点で「X」と「R」のカードを両方とも引いて墓場にもっていってしまった場合には無事に逃げるチャンスを失う事になります。
そうなるとDの取引カードを選ばざるをえなくなります。
子のカードが残り2枚の状態でDの取引カードを選択し、モレナの小さなお願いを拒否した場合は残り1枚の子のカードを墓場に移動させて交渉ゲームが決着します。
この場合、ボークセンはモレナの情報を3つしか得れなかったというパターンになります。
小さなお願いをクリアした場合は墓場から「X」か「R」のカードを場に戻せるので、子のカードは3つになります。
ここでボークセンのドローが発生するかは明確ではないです。
3枚になった子のカードからすぐ1つを選ばなければならないのか、ドローは発生せずに親のカードを指定できるかはわかりません。
ドローが発生したらせっかく墓場から戻したカードをすぐに引く可能性もあり、モレナから得れる情報は4回となります。
ここでドローが発生しなかった場合は1回ドローがスキップされるのでモレナから得れる情報は5回となります。
ゲーム展開とルールによりますが、ボークセンとしては3回~5回のモレナから情報を得れるチャンスがあるという事です。
ボークセンとモレナの心理戦
モレナとしてはどうしてもボークセンを仲間にしたいと考えていて、おそらく強制はできないのだと考えれます。
本来の状況的に考えれるパターンとしては命を奪う事を脅しに使って強制するか、従わなければ殺すか、恋のエチュード(サイキンオセン)に感染させてツェリードニヒにスパイとして送り込むなどが想定されます。
仲間になったフリをして裏切れるかどうかもわかりません。
モレナのメッシュの入った仲間は、ボークセンを拉致する前に、拉致された人間が「目的」を聞いて仲間になるかは正直かなりビミョーじゃない?と言ってました。
おそらく拉致した人間がツェリードニヒの私設兵になるとは確率的にもあまり想定はしてなかったと思います。
モレナの念能力の制約と誓約
モレナの念能力は制約と誓約が明らかになっていません。
ツェリードニヒにスパイとして送り込みたい私設兵も恋のエチュード(サイキンオセン)に感染させたいと言っていました。
仲間にならないメンバーも作れる可能性はありえます。
基本的に絶対に裏切らないであろう人物を恋のエチュード(サイキンオセン)に感染させればツェリードニヒのスパイをさせる事ができると考えれます。
自分の能力を説明する事で操作系の念能力を発動させる必要条件になるとも考えれるのです。
ツェリードニヒには伏線的な気になるセリフがありました。
ミュハンが殺された事を報告していたダンジンに対して「教えるって行為が人を操作する必要条件かもしれないよな」とツェリードニヒは言っています。このセリフが伏線とすれば回収するにはモレナの交渉ゲームでの能力の説明カードなんかが非常に怪しいといえます。
ボークセンは念能力についての知識が全くないので、運ゲーに勝つだけでなくモレナの念能力の隙がつけないかどうかなどを心理戦で追い詰めるのは難しいといえます。
交渉ゲームが長引くとお互いにリスクが高くなるというのはモレナにとっては旅団の襲撃や自分の念能力の発動に関する必要条件でリスクがある可能性はあります。
ボークセンにとってのリスクは単にブラフであれば時間稼ぎする事が有利になるとも考えれます。
ただ説明全般でモレナは嘘はついてない感じもするわけです。
わからない事がかなりあるので、いろいろと予想しつつ次週の展開を待って答え合わせしたいと思います。
ネタバレ解説のまとめ
次週の展開としては交渉ゲームの行方と、このゲームがどこまで続くのかが焦点です。
読者的には他のパートの展開も見たいと考えている人が多いと思います。
ただモレナとボークセンの心理戦をがっつりやる可能性もあります。
もしバチバチの心理戦での心理描写合戦の展開と膨大な情報量の質問と回答が続くならば、この流れだけでみっちりと2週や3週ある可能性も否定はできません。
そうなるとこの展開で10回の貴重な連載枠を使い切る可能性もなきにしもあらずです。
神のみぞ知るといった所です。
感想や考察はそれぞれ別途記事を作ってます。