ハンターハンターのキメラアント編に出てきた王直属護衛軍の3人の中でガチの筋肉系かつ本能が丸出しキャラだったユピーすがフルネームはモントゥトゥユピーという、ややこしい名前がキメラアントの女王から付けられています。
そんなユピーですがいいやつだと思う人は結構います。
ナックルとは拳で分かり合えた仲でしたからね。
ユピーは王直属護衛軍の中で唯一魔獣との混成でした。
キメラアントは正確には2種類いて、人間の世界の昆虫として存在しているものと、暗黒大陸に存在している人間並みの大きさのものです。
ユピーの元となったNGLにいた魔獣が気になりますね。
作品内で存在が明確になっているのは凶狸狐(キリコ)ですが、ちょっと形態は違う気もします。
羽があって飛べるあたりは共通点があるわけですが謎ですね。
オーラの量は王直属護衛軍の中でも一番多いガチの格闘系キャラですが、ハンター側の討伐軍と一番バトルも多かったです。
そんなモントゥトゥユピーについて、使用していた念能力なども含めて紹介していきます。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック20巻「No.206 勝負」の最初のページで後頭部だけがアップにて描かれていて、繭から目覚めた後に王直属護衛軍が3人揃う形で初登場しています。
- 職業:王直属護衛軍
- 仕事:-
- 年齢:1歳未満
- 名前:モントゥトゥユピー
ユピーの初登場シーンではカイトも生きているように描かれていますね。
登場した時にはマントを羽織っていたのですが、プフが空を飛ぶのを見て便利そうに感じたため、自分も肉体を変化させて翼を得ています。
そのために相性の悪いマントは羽織らなくなっています。
ユピーはキメラアント討伐軍との戦いによって怒りを爆発させ、その後も肉体を変化させていきます。
最終形態はギリシア神話に登場する半人半馬のケンタウルスのような姿に天馬(ペガサス)の羽がついたような姿になっていました。
ただメルエムの命を救うために自分の肉体を献上したため、その後は小さくなっています。
ガチの筋肉系キャラなのと魔獣の性質からか、怒り以外の感情はあまり見せないキャラです。
念能力
ユピーの念能力は技名が付けられ能力は作品中では登場しませんでした。
自らの肉体を形態変化させることが可能でしたが、これは魔獣の特性だったのか念能力が関係していたのかはわかっていません。
怒りを貯め放出する能力
ユピーが自分の体を形態変化させて戦う以外に唯一念能力で技といえるのが怒りを左肩の顔のような人面獣にためてサイコガンみたいな左腕から念弾、もしくは念エネルギーを発射するというものです。
サイコガンとはコブラという漫画の主人公が使った左腕に仕込まれた銃です。
コブラの相棒のレディの名言として「サイコガンは心で撃つもの」というなんか念能力と関連しそうなセリフがあります。
結局この能力をユピー自身は一度も使いませんでした。
ただ瀕死の重傷の王を救うために自らの体を献上したため、この能力や翼がメルエムに引き継がれています。
その時にこの能力は「我の能力・・・我の為にあらず!!王にお渡しする為の能力だったのだ!!」と言っています。
真に覚醒したメルエムが使うと遠くにある巨大な岩山が大破するほどの威力でした。
名前の由来やアナグラム
モントゥトゥユピーの名前の由来ですが、一つはフランスの絵本童話「カロリーヌ」シリーズが関係しています。
主人公がカロリーヌといういつも明るく元気な女の子に8匹の仲間の中の3匹です。
- なまけものピトー(ひょう)
- おすましプフ(白猫)
- よわむしユピー(犬)
それとエジプト神話で運命のモンチュ(メンチュ)という戦いの神がいて2つの名前が由来してモントゥトゥユピーになっているようです。
エジプト神については詳しい情報がそれほどなく、読み方はいくつかあるようです。
戦いの神が元ネタであればガチ筋肉系の戦闘キャラというのも整合性がありますね。
よわむしユピーの犬キャラとはちょっと整合性はなさそうなんですが、絵本の8匹のキャラから3匹を選んだのはランダムだったのか意味があったのかも気になりますね。
ピトーだけは遺伝子的に豹(ひょう)っぽいんでマッチしてるんですけどね。
ストーリーのネタバレ
モントゥトゥユピーは王直属護衛軍の3人の中で最後に繭から目覚めてきた魔獣とキメラアントの混成だったためにもろに戦闘要員で王の盾役のキャラです。
キメラアント討伐軍の王宮突入時に中央階段を守っていたユピーは自分の役目をまっとうするために戦闘にはいります。
ナックルとメレオロンの「神の不在証明(パーフェクトプラン)」と「天上不知唯我独損(ハコワレ)」のコンボをくらった状態でシュートと戦います。
実力差がありすぎた二人のバトルはすぐにシュートを瀕死の状態まで追い込みます。
その後ナックルとキルアの連携の攻撃をくらって念能力の奥の深さを実感し、次はナックルトモラウの連携での攻撃を退けてモラウを瀕死の重傷に追い詰めます。
この時、モラウの命と引き換えに「天上不知唯我独損(ハコワレ)」で付いたポットクリンを解除させる事に成功しています。
ナックルにポットクリンを解除させた後にプフと合流して王の下へ向かいますが、その途中で貧者の薔薇(ミニチュアローズ)が爆発するのを確認します。
メルエムは瀕死の状態になっていました。
そこでメルエムの命を救うためにユピーは自分の細胞を液体に変えて献上しています。
その後、人間側のメッセンジャー役となったフェルフィンと話すなかで戦闘になりかけますが、吐血しています。
モントゥトゥユピーの感想
ユピーについて昔はどんな感想を持っていたかと思い出してみたのですが、怖いなというのが率直なところです。
魔獣とキメラアントの混成という事ですが、でかいし怖いですよね。
ノヴはプフのオーラを見ただけで心を折られました。
宮殿の中央階段を守っていたユピーの形態変化を見たらちょっと立ち向かう気力はわかないですよね。
ゴンは立ち向かい、そしてそれを見ていたシュートは号泣していました。
この時のシュートの気持ちは凄い理解できます。
やはり揺るがない意志や信念などに関しては、年齢などは全く関係ないものだと思います。
見た目が圧倒的に怖いユピーですが、蟻の特性で王にだけは絶対の服従と忠誠を誓っています。
やさしさなどの感情がないので残酷な感じに見える反面、無邪気ともいえる一面もあって面白いキャラに仕上がってる感じもします。
まとめ
ハンターハンターのキメラアント編で、でかくて怖いという一面の他に、いいやつだとも思われていたユピー(モントゥトゥユピー)についてまとめてみました。
王直属護衛軍の中で最強の肉体を持ち、オーラの総量もとんでもない量を持っていたわけですが最後はあっけなく死んでいます。
ウェルフィンはユピーに対して「ちっぽけな虫屑みてーにあっさりくたばりやがるから」との心理描写でのセリフを残しています。
それだけに「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の毒は強いものだったといえます。
現実社会では放射能にあたるわけです。
核とは決して使ってはいけない許される事のない非人道的な武器です。