今週の週刊少年ジャンプ50号に掲載されている最新話、ハンターハンター406話「神器」の文章でのネタバレ解説です。
読者反応のまとめなどからも情報を引っ張ってきています。
感想や考察はそれぞれ別途記事を作ってます。
扉の先
扉の前でシャ=ア一家の組長補佐タハオが意味ありげにノブナガ達に言ったセリフ
「さぁこっからは色々とキツイぞ」
と言われていた扉の先が公開されました。
ブラックホエール号船内の一番外側にあたる部分に巨大な通路があり、階段を上り続ければ第5層のシャ=ア一家の事務所から第2層のてっぺんに辿り着けます。
キツイぞの意味は廃棄物や汚水のにおいがキツイという内容でした。
4層と5層の間に汚水処理場
ブラックホエール号の構造で4層と5層の間には汚水処理場がある事が明かされ、処理場を管理しているのがシャ=ア組とシュウ=ウ組の下請けだったのですが、ノブナガ達はその処理場がシャ=ア組に乗っ取られていると推測しました。
ヒンリギにリベンジを狙っているエイ=イ組の3人組がレベルアップのために潜んでいたのは汚水処理場の描写だったという事もここで判明しました。
人殺しの制約はかなり重いとはいえ強力な念能力者が一気に量産できるモレナの念能力はかんりやばいですね。
ノブナガは刀を第2層には持っていけないので、下層に戻って処理場を叩く判断をしました。
ノブナガとフィンクスとフェイタンも頭は切れる感じのキャラになってきた感じです。
このあたり在日の背乗りや中国人が戸籍売買で日本人に成りすまして日本を乗っ取ってきた流れと似てますね。
冨樫義博先生がそこまで理解して暗喩につかっているかどうかは不明ですけど。
ヒンリギの対応
ヒンリギの仕掛けた発信機の牡蠣が元の機械に戻るシーンがありましたが、2時間くらいが経過した事の意味で描かれていたにしては丁寧に描き込まれていたなと思いました。
間もなくヒンリギが死んで念能力が解除されるという暗示的な伏線なら、ヒンリギがそろそろやばいのかもしれません。
見つかったリンチの死体
読者視点的にはリンチには批判が殺到しています。
ヒソカ探しで最前線に出ていきなり殴るのは駄目だろうという意見が多いです。「見つけ出せ。そこから先はオレがやる。」というヒンリギの指示があるのに、殴って見つけ出そうとするのはどうなのという感じです。一緒にいるザクロも一応は容認しているのも問題ですよね。
リンチに直接探索をさせたヒンリギの責任論まで出ています。
リンチ=フルボッコはもしかすると読者からフルボッコにされるというのが名前の由来としてつけられたキャラだったら、かわいく描かれ始めてたのに、あっけなく退場してちょっとかわいそうですね。
ボノレノフが仕方がなくリンチを殺した後に、死体は見つからないように隠したのでしょうが、ハルケンブルク王子の葬送行進に伴う特別巡回がカキン軍でされていたために運悪く見つかってます。
リンチの死体は首が180度回転してムゴイ状態でした。
ボノレノフはかなりの手練れだといえます。
リンチ殺害の犯人を捜すためにヒンリギの推理が始まりますが、エイ=イ組のヒットマンという可能性の他に、ヒソカも犯人の可能性に上げたところから、リンチ別人説に辿り着くのはストーリー上の都合とはいえ、ちょっと推理力が高すぎですね。
ボノレノフはヒソカ→ザクロ→リンチに変身して難局を乗り切り、上層に辿り着いて本物のヒソカを見つけたのだから優秀だと思います。
そもそも、もらい事故から始まり、リンチの死体が見つかったのも、ヒソカへの変身がヒンリギにバレたのも運が悪かっただけかなと思います。
混沌とする抗争
ヒンリギにはヒソカが偽物だとバレて、変装していたのは幻影旅団のメンバーだという事まで判明してしまいました。
リンチの仇はとるのかというザクロの問いにヒンリギは当然だと答えています。
仁義は通すスタンスのようです。
このあたりは406話タイトルの「神器」と「仁義」をかけてるのだと思われます。
ヒンリギ的には周りが敵だらけの状況になって抗争は一気に激化しそうな状況です。
各個撃破するような戦略を立てれるのか、何も考えずに突っ込んで木端微塵に崩壊するスタンスなのか今後の展開が気になるところです。
クロロの探すお宝
クロロがヒソカを仕留めるために探しているお宝はカキンの至宝「3種の神器」だと判明しました。
ヒソカを仕留めるために必要な念能力を持っている念能力者から、その念能力を奪うための発動条件の前に盗賊の極意(スキルハンター)を進化させるのにお宝を盗む必要があったという事です。
人探しの念能力
クロロはヒソカを仕留めるための念能力を持っている念能力者の人探しをしています。
クロロが人探しのために新たに使った念能力、恋のダイヤル6700(いまわし電話)ですが、本に記載されているハンター文字の内容が解読されています。
「ハンターハンター世界の文字の解読表ページ」があるので頑張って解読してくれた人が何人もいます。
マグガイド=ナルミという女性の念能力で、
具現化したケータイを使って理想の相手を探し出す。条件を入力すると6~20桁の番号が表示され、かけると案内がでる。
という能力です。
念能力名は日本の歌手グループの曲名が元ネタで恋のダイヤル6700を歌っているのはフィンガー5、いまわし電話を歌っているのはP-MODELというグループです。
マグガイド=ナルミはこの念能力を使って理想の男性をひたすら探していた心の闇を抱えた女性だったんですかね?
3種の神器
カキンの至宝3種の神器という新たな設定が公表されました。
- 壺中卵
- 儀座禅仏
- 吉兆丸
壺中卵
継承戦参加者の為に使う儀式の壺
儀座禅仏
継承戦を見守るご神体
吉兆丸
次代王に渡される継承の宝剣
壺中卵で継承戦が始まり、儀座禅仏で見守り、吉兆丸で終わるという構成になっているのかもしれません。
3種の神器は日本の天皇家の3種の神器も意識されていると思います。八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)が日本の3種の神器です。
盗賊の極意の進化
盗賊の極意(スキルハンター)に進化が存在すると追加での設定が公表された形になっています。
ただ今までのストーリーの流れとセリフや心理描写からお宝とスキルハンターの関係性がはっきりとしてなくて、わかりにくい状態になっているので、現時点で整理出来る部分を整理してみたいと思います。
クロロはヒソカをやるための念能力を奪うためにお宝を盗まなければならないと心理描写で言っています。
お宝を盗む事によってスキルハンターに進化やレベルアップがあるのか、強力な念能力を盗む際には必ず追加の条件が必要になるのかが、まだよくわかっていません。
ボノレノフの心理描写ではクロロが狙うお宝はヒソカをやるための能力者と解釈している心理描写がありましたし、旅団的にはヒソカをやるのが最優先で上層のお宝はその後で盗むという考えのようでした。
カキンのお宝の話は天空闘技場でシャルナークがまだ生きている時にクロロがシャルナークと電話している時にも話には出てきていました。この時はヒソカをやるために必要なお宝ではなかったはずです。
旅団の過去がその後に明かされた事によってクロロが用意した闇サイトに引っかかったツェリードニヒが持ってる緋の眼を奪うつもりだったのではないのかという解釈もできます。
天空闘技場でシャルナークが生きている時から既に三種の神器を狙っていたとも考えれますが、その場合はヒソカをやるための能力を奪うためにお宝を盗むわけではないので、スキルハンターの進化やレベルアップが目的だったと考えれます。
もしくはこの時はサラサの仇の実行犯ではなく、真の黒幕を探すためのお宝として緋の眼を狙っていたという考えもできます。
旅団のデザイン
クロロは準備が整ってない状態でヒソカと戦闘になって自分が死んでも次善は整い旅団は続くと心理描写で語っているので次の蜘蛛の頭が用意できているとも考えられます。
仮に自分が死んだ後も、その後のデザインはできているという事です。
ちなみにクラピカ説とジャイロ説が話題となっています。
クラピカ説に関してはかつてマチの勘で団長は鎖野郎を仲間にしたいと思っているかもしれないというようなセリフがありましたし、クルタ族虐殺の犯人が旅団でなければ、子供の人身売買や虐殺をやめさせたい思想を持つ旅団とクラピカには通じる所があるはずです。
流星街にはジャイロがいてるはずなので、悪意の塊のようなジャイロに流星街を守らせるデザインが出来上がっているなら幻影旅団も悪党を演じてたわけですから、ジャイロが幻影旅団の役割を引き継いでも流星街の外の世界からすればそれほどおかしな事ではないはずです。
ネタバレ解説のまとめ
次週の展開としてはハルケンブルク王子の見送りに第3層に人が多くの人が集まる予定です。
今はクロロとハルケンブルク王子の私設兵、ハルケンブルク王子の人格が入ったバルサミルコがこの場にいてそうです。
ここにエイ=イ組のドッグマンが登場してお目当ての人間を探しに来る予定です。
いよいよ終わりの始まり
と言っていたモレナのセリフが展開される予定となっています。
ストーリー的には一つの大きな山場を迎えそうな感じもします。
感想や考察はそれぞれ別途記事を作ってます。