キルアとパームがした約束は深い意味があると思いますので、覚醒考察していきたいと思います。対比での描写はハンターハンターという作品であちこちに見られるわけですが、とりわけキメラアント編では対比描写があちこちで複雑に絡み合いながら描かれています。
犬猿の仲ともいえたキルアとパームがお互いに認め合って変わったのはパームという名前に込められた意味が変化球の球種であるのと関係していると思います。
そしてパームの覚醒とキルアとの約束を破るシーンは対比となっているのです。
パームの覚醒
パームは変化球の名前が付けられたように、キルアの心を変えて成長させるはずの役目だったのでしょうが、蟻に捕まって姿を変えられてしまいます。
HUNTER×HUNTERのコミック28巻「No.293 変貌」での出来事です。
そしてHUNTER×HUNTERのコミック28巻「No.294 決壊」でキルアの心がパームの記憶を取り戻させて覚醒させるのです。
ゴンの事を思うキルアは外見があまりにも変わったパームを会わせるわけにはいかないので、時間稼ぎをするつもりでした。
会わせる気などつもりは毛頭ないと・・・。
でも時間稼ぎで言った「ゴンを安心させてやってよ」という言葉を口に出した事によって自分ではゴンを少しでも楽にしてあげる事ができないと自責の念で泣き崩れます。
それを見たプフに操られていたパームが自分は「パーム=シベリア」だという事を思い出し、蟻の手先でないと覚醒します。
パームの対比描写
ここではキルアがパームをゴンに会わせまいと時間稼ぎをしようとしました。
でも感情のせきがきれて時間稼ぎは出来なかったわけです。
それがパームが「パーム=シベリア」である事を取り戻して覚醒するきっかけになっています。
そしてゴンに一番必要なのはキルアなのだと伝えました。
キメラアント編において蟻の王メルエムとゴンは対照的な対比描写で描かれています。
それが後にあるパームとキルアがした約束と関係してくるわけです。
現実社会の脳の臨床
ここでハンターハンターの世界から完全に抜けだしたかのような1コマが挟まります。
覚醒者であれば即時に理解できる事ですが、人のゆるぎなき信念や意志、そして人を思いやる「心」や「想い」や「愛」が奇跡を生み出す事があるという事を現実世界の医療における脳の臨床の事実で伝えているような気がします。
キルアとの約束
コムギを背負って神速(カンムル)でプフから逃げていたキルアですが、ゴンがピトーとの約束を破られた事を知ってすぐに駆けつけようとします。
その時にキルアとパームは約束をするわけです。
覚醒したパームはキルアに誓います。
「この娘(コ)は任せて。この眼に誓って蟻(奴等)には渡さない」
この蟻と奴等とは一体・・・。
パームはメルエムが毒に侵されている事を知っていたので、残酷ともいえる時間稼ぎをするためにコムギを隠します。
でもメルエムの言葉に心を揺り動かされます。
「残された時間をコムギと過ごしたい。それだけだ」
この覚醒考察ブログを見てくれている方はお気づきだと思いますが、メルエムはコムギ(メグミさん)の家族を表していると考察で答えを出しました。
「余に時間がないのは承知であろう」
ハンターハンターの世界では毒ですが、現実世界では人として寿命が・・・。
土下座をしようとするメルエムをパームが止めます。
それだけ会いたいという気持ち・・・。
「ゴメンねキルア・・・約束・・・破っちゃったよ」
ゴンにとって一番大切なのはキルアだと告げたパームです。
メルエムにとって一番大切なのがコムギだというのはわかったのでしょう。
自分がした残酷な時間稼ぎも意味がなかったことに気付いたのだと思います。
まとめ
現実社会では本当に助けようとしているのかと思えるような政治家と官僚たち・・・。
もしかして奴等は時間稼ぎをしているのではないのか・・・。
腐敗しきっている・・・。
私自身も含めて無関心であり、どうしていいのかもわからないし、どうにもならないと諦めてしまっている現実。
そこに路を・・・。
死路に路を作る・・・。
日本が覚醒さえすれば・・・。
それがIプランとIプロジェクト。