ハンターハンターでゾルディック家の執事(見習い)として登場したカナリアは執事の中では一番登場シーンも多くキルアとの信頼関係も深いです。
カナリアはまだ子供の頃から念能力を覚えていたと思われ、強さは並みのプロハンター以上です。
ククルーマウンテン編と会長選挙編で登場しており脇役的にもいいポジションにいてます。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック5巻「No.041 ゾルディック家②」にて賞金首ハンターのシークアントひきいる100人の襲撃を当時10歳位の年齢で1人で撃退した回想シーンにて登場する。
- 職業:ゾルディック家の執事
- 仕事:ゼノ直属の執事
- 年齢:推定14歳~16歳
見た目はレゲエ風の髪型をした女の子です。
カナリアの年齢はキルアより少し上に設定されていると思うのですが、ゴンと横並びになった時にはゴンよりほんの数センチくらいカナリアの方が背が高いくらいでした。
ただ会長選挙編でキルア、アルカ、ゴトーとカナリアの4人で並んだカットにおいてはキルアよりかなり背が高くなっていて、かなりお姉さんになっていました。
育ち盛りで成長が早い時期でもありますからね。
HUNTER×HUNTERのコミック5巻「No.042 ゾルディック家③」の回想シーンでキルアが父親のシルバに天空闘技場に放りこまれる前と思われる6歳以前の回想シーンで新顔として執事見習いとなったカナリアに「オレと友達になってよー」と無邪気に頼んでいます。
カナリアは「申し訳ございません。キルア様」と軽くフっています。
念能力
カナリアの念能力は不明です。系統に関してもわかっていません。
ただし10歳前後で賞金首(ブラックリスト)ハンターのシークアント率いる大人たち約100人をたった1人で撃退しています。
シークアントはプロのハンターとして念能力は使えるはずなので、カナリアも当然ながら念能力で対応したはずです。
ライセンスは持ってないと思っていたのですが、会長選挙にしっかりと投票しにいってましたからね。
武器は魔法少女のステッキというか、メイスを持っていているので打撃系の攻撃が得意な可能性があります。
名前の由来やアナグラム
カナリアは特にアナグラムにはなってないと思います。
ただ名前の意味や由来については少し考えてみたいと思います。
1つの可能性としてお笑いコンビでカナリアというよしもとクリエイティブ・ エージェンシーの芸人コンビがいます。
くせ毛でレゲエとまではいかないですが、髪型は似ています。
もう一つ気になるのが名前の由来としてはそのままと思われるかもしれませんが、鳥のカナリアです。
これには意味がないと何も繋がらないわけですが、実は鳥の夢占いというものが存在します。
籠の中のカナリアを見ている夢には実は現実で縛られていて、そこから逃げたいと思っていたり、籠の中のカナリアに自分の境遇を重ねて見ている心理という意味が存在しているのです。
まるでキルアの境遇のようです。
ハンターハンターではスピリチュアル系の夢占いであったり、花言葉などが関係するような設定があちこちに出てきます。
おそらく鳥のカナリアから付けられたんじゃないのかなと思うわけです。
本質としては「拘束」の象徴です。
驚きを隠せないのですが、これで緋の目、コムギ、アルカ全てが繋がりますね。
ストーリーのネタバレ
カナリアはゾルディック家の執事の仕事をしているので、ククルーマウンテン編でキルアに会いにきたゴンとクラピカとレオリオを屋敷の敷地内に入れるのを防ごうとします。
無抵抗のゴンをステッキかメイスで殴り続けますが、キルアの名前を出した時に目が優しくなったことを見抜かれて、「お願い・・・キルア様を助けてあげて」と涙を流します。
ここで「パン」とキキョウに銃か何かで頭を撃たれたような描写が入るのですが、カナリアは死んでおらず無事でした。
その後、ゴン達がキルアを執事室で待つ間に同僚のゴトーに殺されそうになりますが、ゴン達がコインゲームの勝負に勝ったので命をとりとめます。
次にカナリアが登場したのは会長選挙編です。
キルアがアルカをゴンのところに連れて行くためのお世話役としての同行でした。
家族内指令(インナーミッション)にてアルカを殺そうとするイルミと雇われたヒソカと対立しますが、ゴトーという犠牲をだしつつも見事に仕事を成し遂げています。
かなり成長したようです。
ゴトーの死をキルアから隠すために魔獣の凶狸狐(キリコ)に一芝居うってもらったのも含めていい女の子だなと思います。
カナリアの感想
ゾルディック家で人としての心があるキルアなわけですが、そんな雇い主にカナリアも小さい頃から慕っていたようです。
友達になってほしかったキルアの要望には立場や仕事を優先してサクッとフってしまっているのがシュールとはいえ、哀しい気もしますね。
カナリアもカゴの中の鳥みたいな境遇なんですよね。
HUNTER×HUNTERのコミック31巻「No.324 執事」では自分を頼ってくれたキルアに対して命を掛ける覚悟を決めています。
「キルア様が私を頼ってくださっている」
「お友達を助けるために・・・」
「危険を顧みず・・・」
「お助けする・・・」
「例えそれで執事(しごと)を・・・」
「命を失う事になるとしても・・・!!!」
カナリアはここで自分の使命に目覚めています。
もちろんもっと早くから使命を感じていたかもしれませんが、命だけでなくおそらくゼノから指令や執事としての命令違反をしてでもキルアが望む事を達成するための覚悟を決めていたのだと思います。
現実の世界や社会でも命を掛けている人や覚悟をもって仕事をしている人はいるわけです。
カナリアは漫画の作品の中の女の子ですが、子供を守る母親のように尊敬できる生き方だなと思うわけなんです。
まとめ
という事でゾルディック家の執事の中で特にキルアに対しての思い入れが強い女の子であるカナリアについてまとめてみました。
念能力とかをお披露目する機会はもうなさそうですが、再登場もなかなかなさそうですよね。
カゴの中の鳥でなく自分で飛び立って欲しい気もしますが、キルアを守る事が使命となったわけですから、その使命を全うして欲しいと思います。
使命を全うする事によって例え執事という立場であってもカゴの中の鳥ではなくなるんじゃないのかな~。