ウェルフィンのコムギ?のセリフを考察

ハンターハンターのキメラアント編(通称:蟻編)における大きな見せ場の1つとなっているウェルフィンが唐突に「コムギ・・・?」というセリフがあります。

この「コムギ・・・?」という一言が出たいきさつや、このセリフに張られていた深い伏線などについて考察していきます。

ウェルフィンは最重要キャラだったんですね。

もちろん主役級クラスとか名脇役とかではなくてキーマンやキーパーソンと言われる意味での重要キャラだったという事です。

この「コムギ・・・?」というキメラアント編を結末に導くセリフはなぜウェルフィンの口から出る事になったかなどをまず確認していきます。

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コムギのセリフが出た理由

ウェルフィンが「コムギ・・・?」というセリフを唐突に発したのはキメラアント編の終盤です。

該当するのはHUNTER×HUNTERのコミック30巻「No.313 一言」での事です。

状況としてはウェルフィンが死の瀬戸際に追い詰められていました。

まずウェルフィンの王に対する敵意はメルエムが使った円と、習得した麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)によってバレていた状況です。

同じ場所にいたプフはコムギの事を王に隠し通すための賭けをしていました。

ウェルフィンからコムギの事がばれるのを恐れたプフは王に指図まがいの進言をして怒りを買います。

プフは自分の隠し事に関して自分の信念を通すために死を覚悟して王の質問に答えようとせず、尋常でない殺意を向けられました。

しかしこの怒りはプフの信念によって鎮まりました。

ただこの時メルエムは空腹を感じてしまったのです。

メルエムはキメラアントの巣を旅立つ前にレアモノを食べる事を望み、何人もの師団長を食べています。ウェルフィンはその事を知っていたわけで、自分が1秒先に食べられて死ぬ事を悟ります。

自分が助かるために出た一言が「コムギ・・・?」でした。

でもコムギとウェルフィンには接点があったようには思えません。

東ゴルトー共和国の宮殿内でも関わる事はなかったはずです。

でもコムギの名前は知っていたという事になります。そしてプフもウェルフィンを王から遠ざけようとし隙あらば始末しようとしていました。

コムギの名前を知っていた理由

ではなぜウェルフィンがコムギの名前を知っていて記憶に残っていたかですが、これはコムギを始末しようとしていたプフがピトーにかけた電話にあります。

HUNTER×HUNTERのコミック29巻「No.304 魔法」でのシーンです。

プフがウェルフィンに命じてピトーに電話をかけさせています。

ピトーはプフがコムギを疎ましく思っている事は把握していましたし、コムギの治療中にプフは動くなとゴンに言われていたのを無視してその場を離れた経緯もあります。

自分でピトーに電話をかけるのはあまりにも不自然だと感じたのでしょう。

ただウェルフィンが電話をかけるのもちょっと不自然な気もします。

ただしこの時ピトーはかなりコムギの事を心配していました。

なので特に違和感も感じずに簡単にプフの魔法にかかってしまったのでしょう。

電話での会話

ウェルフィンがピトーにかけた電話での会話の一部です。

ウェルフィン「私とプロヴーダとで娘を奪い返しました」

本来この行動が不自然なんですけどね。

プフ「・・・もスもス・・・?ピトー様?コムギと申します。わだス無事ですんで安心してください。」

そしてプフは「蠅の王(ベルゼブブ)」の能力を使って細胞レベルの分裂を再構築する際にコムギの顔の骨格を形成し、声帯までもコピーしています。

現実世界で映像記憶能力や瞬間記憶能力(カメラアイ)と呼ばれる能力と3Dプリンタあたりを融合させた念能力ですね。

この時にウェルフィンはコムギの名前を無意識に記憶に刻みました。

そしてプフが何か嘘をついているという事を理解したわけです。

そしてメルエムの前での「コムギ・・・?」の一言がでたわけです。

この時に「プフの秘密」という心理描写も明確にありました。

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ウェルフィンの伏線

ウェルフィンが発した「コムギ・・・?」の一言でメルエムは記憶を取り戻して真の覚醒を遂げます。

この時にメルエムがコムギの「全てを照らす光」であるという伏線が回収されたのです。

人と蟻との戦いが終わった瞬間です。

ウェルフィンがハンターハンターのキメラアント編を結末へ導いたのです。

これが偶然であればウェルフィンが最重要キャラというわけではないのですが、実は名前に込められた伏線がすごい内容だったのです。

名前に込められた伏線

実はウェルフィンは英語とフランス語の単語を伏線にして付けられた名前だったのです。

「well」はフランス語で「良く」といった意味ですし、英語では「上手に」という意味があります。

「fin」はフランス語で「終わり」という意味がありますし、英語の「finale」の「最後の幕」から「fin」を抜き出したという事です。

英語とフランス語を掛け合わせた可能性が高いです。

ただ「fin」は発音的には「ファン」なのですが、さすがにウェルファンにするとネタバレするのでウェルフィンにしたのかなと思います。

もちろん冨樫義博先生が「fin」のフランス語の発音を「フィン」と思っていたのかもしれません。

よってウェルフィンの名前は物語を「上手に終わらす」という意味になるという事です。

この2つの意味を掛け合わせたというのはモントゥトゥユピー、シャウアプフ、ネフェルピトーの3人の王直属護衛軍にも使われています。

3人の王直属護衛軍の名前の由来はエジプト神とフランスの絵本のカトリーヌ絵本のキャラが組み合わさっているからです。

これがウェルフィンが最重要キャラだったというネタバレです。

登場して名前が付けられて、ハンターハンターの作品で公開された時から人と蟻との戦いを上手に終わらすための最重要キャラだったという事です。

「コムギ・・・?」の一言を発した時には前世を含めた過去の記憶が走馬灯のように脳裏を駆け巡っていました。

ゼノが語った心滴拳聴における時間間隔の矛盾に関する最後の伏線の回収の締めもウェルフィンが担ったのです。

⇒ 心滴拳聴の意味と伏線のネタバレ

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まとめ

ハンターハンターのキメラアント編はウェルフィンの一言によって人と蟻との戦いが終わりエピローグへ向かう事になりました。

メルエムは記憶を取り戻しコムギと再開する事ができました。

見た目は100歳以上の年齢になってしまったウェルフィンでしたが、生き残りビゼフ長官とヒナと共に流星街へジャイロを探す旅に出て行きました。

ウェルフィンから「コムギ・・・?」の一言が出て、メルエムが記憶を取り戻した時の描写は壮大な伏線が回収されていたり、スピリチュアル的なメッセージも込められていそうなので別途考察してみました。

⇒ メルエムがコムギを思い出すシーン

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