ハンターハンターでゾルディック家の執事としてキルアとの関係が深いゴトーは登場の機会と活躍の場があって印象に残っている人も多いかと思います。
負けたとはいえヒソカとバトルする力は持っており、並みのプロハンター以上の念能力の強さを持っています。
ククルーマウンテン編と会長選挙編で登場しており、いかつくて怖い強面(こわもて)キャラですが、ゾルディック家(とりわけキルアへの)への忠誠心は厚いです。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック5巻「No.040 ゾルディック家①」にてゴンが守衛室から執事室に電話をかけた時に電話口に出たのがゴトーです。
- 職業:ゾルディック家の執事
- 仕事:ゼノ直属の執事
- 年齢:不明
初登場した時の見た目は完全にヤ~さん的な反社会的勢力の風貌です。チンピラとはちょっと違って仁義を重んじる系の性格ですね。
キルアを生まれた時から知っていて、「僭越(せんえつ)ながら親にも似た感情を抱いている。」といったセリフもあって忠義にも厚いです。
ただ執事見習いだった同僚のカナリアの事はキルアが屋敷を出て行く原因を作ったと考えていたようで、ゴン達とのコインゲームの結果次第では殺そうしており、非情な面も持っています。
ヒソカとの戦いで敗れて死んでしまいますが、ファンの中では死んで欲しくなかったキャラにも上がっています。
念能力
ゴトーの念能力は名称が公式に公開されていませんが、ゴン達とコインゲームをした時のコインが関係していました。
コインを弾丸以上の威力で連射できる能力を持っています。
本来のコインの使い方とは違いますが、コインを強化して飛ばしているのであれば強化系の念能力者の可能性が高いです。
名前の由来やアナグラム
ゴトーの名前の由来は不明ですが、日本名の後藤から来ているのは見た目などからも推測できます。
ストーリーのネタバレ
ゴンがキルアに会うためにククルーマウンテンを訪れた際には守衛室から室自室への電話で、例え友達といわれても声や姿を真似る事ができるし、操作されている可能性もあるというような念能力の伏線ともいえるようなことを話しています。
キルアがゴン達の元へ来る事になった時間で執事室では生死をかけたコインゲームが行われていました。
見事にゲームに勝ったゴン達はキルアに再開できたわけですが、ゴンの実力を認めたゴトーはキルアをよろしくおねがい致しますと頭を下げています。
ゴトーのセリフです。
「世の中正しいことばかりではありません」
「お気をつけて」
「キルア様をよろしくお願いいたします」
何かこれはいろいろな現実世界での出来事を指しているような気がしますね。
ゴトーは会長選挙編でもキルアとアルカのお目付け役としても再登場します。
イルミが雇ったヒソカとのバトルでは念能力も使っています。
ゴトーはイルミが雇ったヒソカと戦うわけですが、カナリアとアマネを先に行かせるためにヒソカにタイマン勝負を挑みます。
かなり実力差があったのだと思いますが、並みのプロハンターを軽く超える強さを持つゾルディック家の念能力を使える執事といえどもヒソカにはかないませんでした。
トランプで頚動脈を切られて負けてしまいます。
その後ゴトーのお墓が描かれてカナリアがお墓参りをしていましたので死んでしまったわけです。
ゴトーの感想
家族に対しての感情はあっても、人の心が無いようなゾルディック家において人としての心を持ち合わせたキルアに対して特別に忠義を尽くそうとするゴトーにも人の心があったのではないのかなと思います。
ヒソカとのバトルには敗れるわけですが、結果として戦いの前に同僚のカナリアとアマネの女性二人を逃がしてあげた事になります。
キルアはゴトーとカナリアが自分に対して他の家族以上に忠義を持っていてくれる事を気付いていました。
雇い主と執事以上の関係だったわけです。
ボディーガードのように、雇い主に対しては義務として命を懸ける必要がある仕事とはいえ、それ以上の心や信念でも命を懸けていたと思います。
「僭越(せんえつ)ながら親にも似た感情を抱いている。」とゴトー自身が言っていましたので、子を想う親であればまさにそうなのかなという事です。
イルミにも人の心があれば・・・とは思いますが、暗殺一家でキキョウの性格を受け継いでいるので家族内指令(インナーミッション)での対立は仕方なかったのでしょうね。
ヒソカとゴトーのバトル
ゴトーはヒソカと戦ってわりとあっさりと負けてしまいましたが、コインに込められた念能力の強さは認められていました。
ヒソカは無傷で勝っていますし、セリフからも余裕しか見えてきません。
イルミに対して95点をつけた採点基準でいくとゴトーは60点以上はあったんじゃないのかなと思います。
会長選挙の投票時にプロのハンターに2点~50点を付けていました。
戦った場所はバンジーガムを有効に使えたヒソカに分があったかと思います。
まとめ
という事でゾルディック家の執事の中でキルアの理解者でもあったゴトーについてまとめてみました。
仕事とはいえ殉職してしまった忠義の執事でした。
ゴトーの死はこのままキルアには伝えられないかもしれません。
でももしかすると、いつかカナリアから本当の事を打ち明けられるかもしれません。その時キルアは涙をこらえるんじゃないのかなと思います。