ハンターハンターのキメラアント編に出てきた王直属護衛軍の3人の中では嫌われキャラだったプフですがフルネームはシャウアプフという、発音しにくいというか読みにくい名前が女王から付けられています。
プフは弱いという意見も多く不遇のキャラでもあります。
うざいとか、きもいまでいわれています。汗。
ナルシストキャラをある角度から突き詰めていくと出来上がってしまったのだと思いますが、ハンターハンターのファンや読者、視聴者からは嫌われ役になってしまったようです。
コムギを邪魔者扱いして殺そうとまでしていたので悪者キャラではあるんですけどね。
設定的なポテンシャルは王直属護衛軍の3人はある程度同じくらいだったんじゃないのかなとは思います。
知将タイプの戦略家っぽい特徴と役割をもっていました。
ハンター側の討伐軍と、ほとんどガチではバトルをする事がなかったシャウアプフですが、使用していた念能力なども含めて紹介していきます。
プロフィール
HUNTER×HUNTERのコミック20巻「No.202 決闘」にてピトーが円での監視をしている場所に現れ自己紹介する形で初登場しています。
- 職業:王直属護衛軍
- 仕事:-
- 年齢:1歳未満
- 名前:シャウアプフ
シャウアプフの初登場時に美形の好青年っぽい雰囲気をもっていたのですが、途中でナルシストの崩れた一面を見せるようになっていきます。
冨樫義博先生は笑いを要素を入れてきたのかもしれませんが、嫌いな人の方が多かったようです。
敵キャラなんである意味仕方ないところもあります。
プフは強さもはっきりとしないキャラでした。唯一モラウとは戦闘状態ともいえる状況となりましたが、お互いに戦う意志はなくて強さを測りずらい状況でした。
キルアと対峙した時には6/7の肉体をメルエムに献上していたため、この場合も強さが見えにくい状況だったわけです。
プフはコムギを邪魔な存在と感じて殺そうとまでしています。
メルエムが人間の事を認めるなどという行為が許せなかったわけですが、結局最後は王の意志を尊重する形でコムギの抹殺は諦めています。
念能力
プフの念能力は格闘系の戦闘で直接ダメージを与えるような技ではありません。
王直属護衛軍の中では身体的な能力を考察する描写も少なく戦闘能力は未知数な部分があります。
麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)
プフの麟粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)は相手の周囲を麟粉で覆いオーラの流れを鮮明にすることで相手の精神状態を知ることができるというものです。
オーラの流れに表れる30種程の大きな感情パターンの混成具合を分析し相手の思考を推測する技です。
さらに麟粉には催眠効果があります。
催眠効果はプフが東ゴルトー共和国の民衆に麟粉をまいていたのをノヴが見ていた事で発覚します。
自分の意志の無い操られた人形のような状態になるという事です。ピトーの念人形に操られた兵士の指示に従うだけのような傀儡(くぐつ)と化していました。
これは現時世界の北朝鮮とも関係しているのかもしれませんね。
ただこの技の名前によって作者の冨樫義博先生はスピリチュアル系の人だという事がわかりました。
ハンターハンターという作品にはスピリチュアルな設定がたくさん存在しています。
蠅の王(ベルゼブブ)
プフは自分の体を最小ナノサイズまで分解する事ができる蠅の王(ベルゼブブ)という能力を持っています。
自身を様々な大きさ、数に分割する事が可能でサイズが小さければ小さいほど、その数は増えます。
ただし司令塔となる「本体」は最小でもハチ程度の大きさを維持する必要があります。
モラウの監獄ロック(スモーキージェイル)を潜り抜けれたのも目に見えないほどの粒子の大きさまで小さく分裂できたからです。
打撃系の攻撃はきかなるなるのでモラウからすると無敵の能力に見えています。
分身が一定の大きさを保っていればキルアの電撃で細胞を焼き焦がすという方法でダメージを与えれることは判明しています。
蟻化して能力付与する能力
プフは対象者を繭で包んで念能力を与える特殊な能力を持っています。
ハンターに追われたキメラアントの師団長や兵隊長達に適切な能力を与えたのもプフです。
この繭で包み込む能力を人間に対して行うとキメラアント化させる事も可能です。
具体的にはパームがキメラアント化したのもこの能力で改造されています。
また東ゴルトー共和国の国民の選別が終わって生き残った5000人の人間も繭に包み込んでキメラアント化させて食料や兵士にする予定だったと思われます。
人間をキメラアント化させるという能力はかなり特殊だといえます。
元師団長のザザンも審美的転生注射(クィーンショット)で即効性のある人間のキメラアント化は可能でした。
ちなみに東ゴルトー共和国の宮殿の敷地の樹に葡萄のようにぶら下げられた5000人の人間はパリストンの手によって回収されています。
名前の由来やアナグラム
シャウアプフの名前の由来ですが、一つはフランスの絵本童話「カロリーヌ」シリーズが関係しています。
主人公がカロリーヌといういつも明るく元気な女の子に8匹の仲間の中の3匹です。
- なまけものピトー(ひょう)
- おすましプフ(白猫)
- よわむしユピー(犬)
それとエジプト神話で運命の女神シャイ(シャウ)という神がいて2つの名前が由来してシャウアプフになっているようです。
ナルシストな美形の青年キャラだったわけですが、女神が元になっているのも法則があるんですかね。
ピトーは性別のわかりにくかった女性キャラでしたが、名前の由来元の神様は男性でした。
プフがキメラアント達の運命をつかさどっていたんのですかね。
ストーリーのネタバレ
シャウアプフは王直属護衛軍の3人の中では2番目に繭から目覚めています。
王がいくら勝負を挑んでも軍儀では勝てないコムギに対して危険視するようになり、殺意を抱くようになります。
その後ナルシストぶりを発揮してキャラ的には少しづつ崩れていきます。
キメラアントの討伐軍が王宮に突入した後は王の下へいち早く駆けつけようとしています。
プフは討伐軍の王宮への奇襲後にモラウの監獄ロック(スモーキージェイル)に閉じ込められますが、蠅の王(ベルゼブブ)を使って脱出します。
その後コムギを治療しているピトーから王の居場所を聞き出して王の下へ向かいますが、その途中で貧者の薔薇(ミニチュアローズ)が爆発するのを確認します。
メルエムは瀕死の状態になっていました。
そこでメルエムの命を救うためにプフは自分の身体を食べてもらうために霧状にして献上しています。
その後、記憶を失ったメルエムがコムギの事を思い出さないようにコムギの抹殺に暗躍します。
結局はその目論見は失敗に終わり、ウェルフィンの「コムギ」の一言によって記憶を取り戻した王のコムギに対する想いを知り
このとき既にプフは吐血していたわけですが、そのまま東ゴルトー共和国の民衆にまぎれて死んでいきました。
シャウアプフの感想
特にプフについて思い入れは昔も今もそれほどなかったわけですが、名前の読み方が非常に読みにくいなとは常に思っていました。
人を繭(まゆ)に包んでキメラアント化させるのがプフの能力だったと気付いたのは結構最近です。
5000人の人間を繭につつんでキメラアント化させるのって結構大変そうですよね。
単に人間をキメラアント化させるだけならザザンの審美的転生注射(クィーンショット)の方が手っ取り早いわけです。
ザザンには念能力の開花は無理なのでプフの能力の方が高性能ではあるわけです。
プフは蝶の遺伝子が多く含まれたキメラアントですが、念能力の技の名前からすると蠅(ハエ)の遺伝子も入ってそうで、繭を作れたり麟粉をまくいう能力は蛾(ガ)の遺伝子も含んでいるのかもしれません。
自分の死を覚悟して王に対しても意見を言うところはメルエムにとって素晴らしい忠臣だと思います。
まとめ
ハンターハンターのキメラアント編でかなりの嫌われキャラとなっていまったプフ(シャウアプフ)についてまとめてみました。
冨樫義博先生があきらかにスピリチュアル系の知識をもってハンターハンターの設定に使っているのを私に気付かせたキャラでもあります。
プフは蝶の遺伝子を多く受け継いでますが、蝶はスピリチュアル的な解釈や夢占いでは幸運や転生などを表す事があります。
プフが心から忠誠をつくしたメルエム・・・。
メルエムの最後は死ぬ前にコムギに出会えて幸せだったはずです。
メルエムの幸せはプフの幸せでもあるはずなので、メルエムが世界の王として君臨はできなかったわけですが、死後の世界があるならばコムギとメルエムを見守っているかもしれません。