ハンターハンターの暗黒大陸編でツェリードニヒがかなりストーリーに食い込んでくるのは間違いなさそうなわけですが、HUNTER×HUNTERのコミック33巻「No.348 覚悟」において女性が背中に刺青(いれずみ)を彫られているシーンがあります。
刺青(いれずみ)は入れ墨とも書きますが同じ意味です。
この描写は明らかに伏線や何らかの設定がされている事に対するシーンだと思いますので、いろいろと考察してみたいと思います。
背中の刺青のシルエット
女性が両腕を拘束されて、背中に刺青を彫られているシーンですが、背中の模様というかシルエットはよくわからないようにぼかされています。
でもこのシルエットはよくみると蜘蛛に見えますよね。
ちょっと見方を変えると百式観音みたいにも見えなくもないですが、やはり蜘蛛だと思います。
するとパイロの首から上の頭部を所有していると思われるツェリードニヒと幻影旅団の団員が入れる蜘蛛の刺青と繋がるんですよね。
するとクルタ族を襲わせた黒幕はツェリードニヒという線もでてくるわけです。
そしてこの女性が入れ墨を彫られる痛みで「ん゛~~」とずっとくぐもった声を上げているんですよね。
「くぐもる」ってまさに「クモ」ですよね。
ミスリードなのかもしれませんが気になるところです。
それとこのシーンではバックで音楽が流れているようで、「♪」音符マークがでてきます。シーラやセンリツとも何か繋がりがあるのかなとかと考えたりもしました。
ブラフやミスリード
この背中に刺青を彫られている女性ですが、人によっては皮を剥がれているんじゃないのかという意見もありました。
確かにツェリードニヒは別のシーンで2人の女性をホテルに招き入れて殺害した後にマークに「ブタやサルの皮を剥ぐだけならただの解体じゃん?」というセリフを言っていましたが、彫師が針を入れている1コマがあるので刺青を彫られているはずです。
HUNTER×HUNTERのコミック33巻「No.349 蠱毒」の最初のページでいきなり額縁に飾られた女性の背中の標本が飾られています。
背中に刺青を彫られていた女性のようにも見えます。
蜘蛛の刺青とみせかけたミスリードを図って、次の回で伏線とかではないブラフだったというオチの可能性もあります。
でもツェリードニヒは大量の緋の眼とパイロの頭部を持っている以上は幻影旅団と繋がってそうなので、女性の背中に彫られていたのは蜘蛛の刺青と思えるんですよね。
標本の方がミスリードじゃないのかなと思うわけです。
刺青の女性は誰なのか
背中に刺青を入れられていた女性ですが、読者のミスリードを誘うために、標本にされるのが前提でわざわざ2話にわたって登場した可能性も残っています。
HUNTER×HUNTERのコミック8巻「No.070 ヨークシンへ」でクラピカがネオンの護衛の試験に合格した際に「ダルツォルネ」によって標本にされた仕事仲間が描写されていました。
ちなみに安直に背中に蜘蛛の刺青はないんじゃないのかという意見も見かけました。
私は蜘蛛の刺青が女性の背中に彫られていたという考えですが、常に予想の斜め上を行く冨樫義博先生としては安直すぎるのかもしれません。
いやでも普通に簡単な伏線も張るだろうとは思うんですよね。全てが予想の斜め上を行く考え方だと複雑になりすぎて作者も読者も疲れると思います。
そこでまさに予想の斜め上を行くを考察してみました。
この背中に蜘蛛の刺青を彫られている女性はオイトなんじゃない?
といった大胆な予想です。
するとクラピカが宿敵となりうるツェリードニヒが関係するオイトの護衛についた流れが綺麗に隠れた伏線になるかなと思ったわけです。
という事はワブルはもしかすると宮廷のドロドロした関係でツェリードニヒの子供なんじゃないの的なぶっ飛んだ予想での考察も可能なわけです。
すると蜘蛛の刺青がオイトの背中に彫られていても全く安直ではなくなるかなと思ったわけです。
まとめ
クラピカとツェリードニヒが緋の眼をめぐって対決するであろうカキン帝国の王位継承戦は本当に目が離せないですよね。
わざわざ2話に渡って女性の背中に刺青が入れられた事に関係する描写があったので気になって記事にしてみました。
この伏線はミスリードで完結したわけじゃなく、まだ生きている伏線が生きている方が有効だと私は思っています。
予想の斜め上を行く考察の結果がどうなるか本当に楽しみです。
ハンターハンターはたった数ページだけであっても無茶苦茶奥が深い伏線が張られていたり、深い設定が描写されていたりするわけです。
冨樫義博先生の連載再開を期待して待ちたいと思います。