今週の週刊少年ジャンプ51号に掲載されている最新話、ハンターハンター407話「交渉」を読んでみての考察です。
HUNTER x HUNTERの週刊連載をベースにしている軽めの考察と情報アップデート記事です。
今週はボークセンが拉致されて、いきなり交渉ゲームが始まる流れとなりました。
感想やネタバレ解説はそれぞれ別途記事を作ってます。
⇒ 407話「交渉」の感想
⇒ 407話「交渉」のネタバレ解説
交渉ゲーム
交渉ゲームに関連して考察するポイントとして、モレナは操作系の念能力を発動させれるのかという事と、交渉ゲームは念能力絡みなのかという事です。
ツェリードニヒの動向を探るのに私設兵を恋のエチュード(サイキンオセン)に感染させたいというセリフや、ツェリードニヒの「教えるって行為が人を操作する必要条件かもしれないよな」などのセリフが気になります。
ただモレナは「イカサマはしない」と断言しています。
メンバーからも仲間になるのは正直ビミョーじゃない?と言われている事から交渉ゲームに関しては念能力が関与しないガチゲームだと思います。
ゲームの結果、恋のエチュード(サイキンオセン)に感染した場合はまた別の何かの制約と誓約は発生する可能性はあります。
モレナの目の描写
今週はモレナの目の描写で気になる描写がありました。
モレナの「交渉ゲーム―で決めましょう」のセリフの時の左目の描写が偏って少し大きく描かれているように見えました。
描画する際の誤差の範囲かもしれませんが、義眼を意識している可能性もあります。
目に関しては作品当初から奪われた同朋の緋の眼が奪われた同朋の日本のめぐみのアナグラムになっているように、目とは横田めぐみさんの暗喩で使われています。
目は英語でeye(アイ)ですので、アナグラムとして「愛」や暗黒大陸の「アイ」などで表している事もあります。
一方でハンターハンターは北朝鮮の拉致問題だけでなく、子供の人身売買なども題材に取り上げられており、エプスタインがモデルのリスノースも登場しています。
世界中で行われている子供の人身売買の主体はイルミナティと呼ばれる悪魔崇拝絡みの組織でプロビデンスの目という目のマークが世界中いたるところに存在しています。
左目の義眼はイルミナティの工作員の証として入れるといわれています。
右目を手で隠すポーズは左目の義眼で世界を見ているという意味で私は工作員ですという事を世界に公表しているポーズというわけです。
よく芸能人や政治家などの工作員の有名人がやっているポーズです。
気になるセリフ
モレナのセリフで気になった部分がいくつかあります。
「詳しく話せば話すほどひっこみがつかなくなる」
これはボークセンを殺す選択肢はないという事を示しているように思えます。
自分達の目的には必ず必要な人材とはいえ、立場上は生殺与奪権を握っている圧倒的に立場が上のはずなので、都合がわるければ殺してしまえばよいはずですが、それが出来なさそうなセリフです。
他には交渉ゲームがガチで勝負を挑んでいるから交渉ゲームに負けた事を想定しているのであれば、相当な情報がツェリードニヒにバレるという意味があるのかなと思いました。
「長引くとお互いにリスクが高くなる」
というのは旅団のフィンクスとフェイタンが向かってる事なのかとは思いますが、ボークセンも一緒に巻き込まれて殺される事を言っているのかというのは少し疑問です。
例えば今すぐにでも旅団が突入してきたらボークセンは逃げるチャンスができるとは思うんですよね。
モレナとボークセンのリスクは同じことを指しているのか、このセリフの伏線が回収されるのかは謎です。
ボークセンが提案した子が子のカードを引くというルール変更がありました。
「今までも何回かあったわ」
とモレナは回答していますが、エイ=イ組の襲名の場でモレナと他の22人が殺し合いに参加してるはずなので、こんな交渉ゲームをしてるような感じではないと思うのですが、誰としたのかは疑問です。
ノブナガに速攻で殺されたルイーニーなんか絶対にこんな心理戦バトルしてませんよね。
この辺り全般はおそらくすぐに伏線が回収されるでしょうから、深堀せずに交渉ゲームの展開を待ちたいと思います。
拉致のキーワード
ボークセンの拉致についてですが、ハンターハンターという作品が北朝鮮の拉致問題をテーマとして作られた作品である事は、ガチ考察系の中でも人の心を思いやれる本物系であれば情報に辿り着けるので、一部の人の間では既に周知の事実です。
ただ気付ける人がまだまだ少ないです。
それで今回、冨樫義博先生は拉致キーワードを入れて北朝鮮の拉致問題の暗喩をわかりやすくしてきた可能性もあります。
最近は子供の人身売買もハンターハンターの作品で明確に取り上げてきているので、北朝鮮の拉致問題以外の事についても色々と考えさせられます。
奪われた同朋の緋の眼は奪われた同朋の日本のめぐみのアナグラムになっていて、目というのは13歳で新潟から北朝鮮に拉致された日本の女の子である横田めぐみさんのめぐみを表すメタファーでした。
目は英語のEYE、そして愛情の愛、アルファベットのIなどいくつもの暗喩に繋がります。暗黒大陸のアイも横田めぐみさんのめぐみからきてるのってわかりますよね。
囚われた家族のアルカとナニカの設定とかまさにそうです。
ただハンターハンターという作品が子供の人身売買についても取り上げてきた事によって、イルミナティといった悪魔崇拝の組織がプロビデンスの目というシンボルを使っているので、深く考えると考察がややこしくなってくるのが現状といえます。
コムギとメルエム
キメラアント編でのコムギとメルエムの関係は横田めぐみさんと家族という関係だったといえます。
32巻339話「静寂」のコムギとメルエムの握手の描写を見て下さい。
メルエムには小指がなく、コムギは親指を隠した状態でメルエムと手を握っての握手をしています。
欠けた小指と親指、すなわち引き裂かれた子供と親が再会を果たしたという願いが込めらた描写だったわけです。
モレナとボークセン
ここで交渉ゲームでも親と子が出てきました。
モレナとボークセンが親と子のような関係性になるような感じはさすがに今の所はしないんですけどね。
ヒュリコフはベンジャミンを親と言っていましたが、そのような関係性に今からなるのは難しいですし。
そして取引のDというカード。
Dとは北朝鮮の正式名称である、Democratic People’s Republic of Koreaの頭文字でもあります。
もしかすると今後の展開によっては、とんでもない深い意味があるのかもしれません。
ワンピースとの関連性
ちなみに反日思想を描いた尾田栄一郎さんのワンピースという作品は北朝鮮のプロパガンダ作品なのでDの隠された意味はこの北朝鮮のDが隠されています。
もう一つの意味は北朝鮮の建国者である金日成の日が英語でDayとなるのでその頭文字でもあります。
ハンターハンターで東ゴルトー共和国のマサドルディーゴが金正日をゴールドマサデイで暗喩していたのと同じでデイは日曜の日だったわけです。
ハンターハンターとワンピースは北朝鮮というキーワードで繋がっているんですよね。
どちらの作品も金日成(ゴールド・ロジャー)や金正日(マサドル・ディーゴ)といった北朝鮮キャラを登場させているんです。
不思議ですよね。
謎のマークの共通性
モレナとクロロとジャイロに謎のマークの描写による共通性があると言われていて、確かに全員が少し破滅的な思想や行動をしているという点でも共通性はあります。
全員の共通性と言える共通項に矢が刺さっているという描写が存在するのです。
モレナに関しては交渉ゲームの目的のカードに矢が刺さっています。
何に刺さっているのかというと普通に考えると的(まと)なわけですが、〇が何かの暗喩になっていたり、ロンギの口の中にあった目のようにも見えなくはないです。
集中線もあって何かを意図した描かれ方だと思います。
クロロの使った念能力のマグガイド=ナルミの携帯にはハートのマークに矢がささっていましたが、普通に考えると恋のキューピットみたいな、理想の相手を射止める感じの描写です。
ジャイロは20巻203話「ジャイロ」で最後の登場をした際に同じコマにスキンヘッドの男の後頭部だけが描かれていて、その男の頭にハートの矢が刺さっている刺青が彫られています。
このシーンでの描写の意味は今の所なにもなさそうですが、作品を通しての共通性のある描写に関して今後何かあるかもしれないので気にかけておきたいと思います。
目は英語でeye、愛情の愛であり、ハートは愛の暗喩ともとれます。
共通項の抽出はなんとなくできそうですが、矢に関しては今の所謎です。
さすがにこの謎のマークも北朝鮮の拉致問題絡みというのはないと思いますが、話題にもなっているので要チェックなのかもしれません。
考察のまとめ
いきなりモレナの交渉ゲームが始まってしまって、今までの流れが一気に落ち着いてしまったといえます。
今回の交渉ゲーム抜きに一気に話を進めるにはちょっと無理があるんだろとは思います。
船を阿鼻叫喚のパニックにするのはモレナしかいないですからね。
おそらくモレナのやりたい事や、なぜそういう思想に至ったかも説明がされるとは思います。
もしかするとストーリーやスピリチュアルなどの隠された伏線は張られてくるかもしれませんが、交渉ゲームについては結果がすぐにわかるはずなので見守りたいと思います。
感想やネタバレ解説はそれぞれ別途記事を作ってます。