ハンターハンターの作品の中で随所に見られる対比描写の中で人気のあるクラピカとクロロは非常に想像を膨らませられる対比描写になっています。
元々はヨークシン編においてクラピカの宿敵がクロロとして描かれたように見えたわけですが、実際にはもっと複雑な関係なのかもしれません。
そしてこの2人の対比は流星街とクルタ族との関係にも関わっているようです。
ハンターハンターの作品の中で対比はとても奥が深く、カストロ(チェ・ゲバラ)とツェズゲラ(カストロ大佐)の関係やコムギと転生したカイトのような意味深い対比もあります。
クラピカとクロロの因縁に関してはいろいろと残っている伏線が回収されていなので、予想を踏まえながら対比描写を考察していきます。
対比描写
では実際にクラピカとクロロの対比描写がされているハンターハンターの作品中のコミックの巻と話数について確認していきます。
対比描写の内容としては腰掛けて座っているポーズになります。
描写の順番的にはクロロが除念師を待っている描写と、クラピカの方は取り戻した同胞の緋の眼を前にしてこれからの事を考えている描写です。
クロロの描写
まずはクロロの描写からですが、グリードアイランドのゲーム機の前で腰掛けた状態で座っていて、ヒソカが除念師を見つけてくるのを待っている描写です。
大きく足を開き、肘を太ももにかけて少し前かがみになり手を前にだらんとさせています。
HUNTER×HUNTERのコミック15巻「No.149 遭遇」での描写です。
そして次のページではクロロの顔のアップが入って、向かって右の方を向いています。
すごい待ち遠しい感じでワクワクしているような表情です。
そして次のページではクラピカの顔のアップがあって、向かって左の方をむいているのですが、この時は緊張している感じの表情を浮かべています。
ここでも一応は顔のアップが対比にはなっていますが、本格的な対比描写が行われるのはかなり先です。
リアルな世界というか現実世界では軽く10年以上経ってから対比描写が描かれました。
ハンターハンターは歴史を感じさせてくれる作品ですよね。
クラピカの描写
次にクラピカがクロロと同じようにとったポーズはキメラアント編が終わり、クラピカが同胞の緋の眼をある程度、取り戻して協会のような場所でたたずんでいる場面です。
HUNTER×HUNTERのコミック32巻「No.339 静寂」での描写です。
会長選挙編でもクラピカは登場しなかったわけですが、電話(おそらくレオリオから)に出ないでかつてクロロがとっていた姿勢にて深く思いにふけってたたずんでいます。
まずはクロロと同じ前向きでの1ページ使った描写がされます。
同じポーズですが、かつて描かれたクロロは背景は真っ白でコマ割的にもかなり小さく、顔も見えなくらいに小さく描かれていました。
そして次のページは以前と同じようにクラピカの顔がアップで描かれてますが、向かって左の方に視線を向けています。
そしてクラピカはその次のコマで後ろ向きにも描かれています。
注目するところは同じポーズをとっているという事、そして顔のアップは左右対称である事、そしてクラピカは後ろ向きの描写が入っているという事です。
そういえばクラピカの性別は公式発表されていないわけですが、このポーズはどうなのってふと思いました。
クラピカとクロロの関係
クラピカとクロロは宿敵ともいえる関係で、クルタ族と流星街(そして幻影旅団)の関係とも深くかかわってくるわけです。
謎につつまれた幻影旅団によるクルタ族の襲撃とも含めて2人の描写をチェックしていきます。
2人の表情
クロロの表情は非常に楽しみにわくわくしているように見えます。
グリードアイランドのゲーム機の前でヒソカに依頼した除念師を待っているので確かにそういった表情になります。
残酷さと少年のような無邪気さをもつのがクロロです。
一方でクラピカは取り戻した緋の眼の前で死んだ仲間を想い、今後の事を考えています。
この時の心理描写は後に時系列的にはもう少し後で、伏線の回収として描かれています。
HUNTER×HUNTERのコミック33巻「No.344 著者」での描写です。
パイロ・・・
オレの旅がようやく始まりそうだよ。
だけど・・・
何処へ行く・・・?
迎える人も帰る場所も
オレには何一つ無いのに。
同胞や家族を奪われたクラピカいたたまれない気持ちが伝わってくるわけですが、クラピカとしてはもし奪われた同胞の緋の眼をすべて取り戻す使命を終えた後に襲ってくるであろう虚無感を想像しているのだと思います。
クラピカは冷静な性格の中に怒れる激情を併せ持っています。
性格的には全く反対といってよい2人が同じ姿勢で顔の向きが逆に対比描写されたのは非常に今後の展開が気になるところです。
その後、クロロは幻影旅団のシャルナークとコルトピがヒソカに狩られた事に対して怒りを抑える表情で描かれています。
HUNTER×HUNTERのコミック35巻「No.366 其々」での描写です。
この時に「37564」という表示がされていました。
除念師を待っている時とポーズは同じような座り方でしたが、この時はヒソカに対する殺意を抱いていたはずです。
「37564」は「ミナゴロシ」と読めるわけですが何らかの大規模な事件や騒乱が起きそうです。
クルタ族と流星街の関係
クラピカとクロロの因縁はクルタ族と流星街の関係とも大きく関わっているのは間違いないです。
クルタ族は襲撃されて眼を奪われました。
すなわち「奪われた同胞の緋の眼」です。
これはアナグラムや暗喩になっていて、「奪われた同胞の日本(緋)のめぐみ(眼)」とも読み取れるわけです。
非人道的な北朝鮮に連れ去られた日本の拉致被害者の同胞達を表現しているという事です。
わかる人にはわかるかと思うのですが、人体収集家とはそういう意味です。日本の中にも拉致を幇助(ほうじょ)していた反日工作員が多数います。
私はどういった経緯でそうなったのかは理解していませんが、いつのまにか日本のマスゴミは反日活動家に乗っ取られ、真実が伝えられなくなってしまったようです。そして一部の政治家は拉致などないと嘘を言っていた過去があり、拉致を幇助(ほうじょ)し隠蔽している反日工作員もいるわけです。
そしてクルタ族襲撃の因縁は日本と北朝鮮だけが元ネタのモデルとなっているわけではありません。
さらにはユダヤ教とキリスト教の対立も元ネタのモデルとして描かれています。
非常に複雑な設定になっているのです。
実は日本人とユダヤ人は同じ祖先だという、歴史からは隠蔽された日ユ同祖論という仮説があり、日本人男性やユダヤ人男性に受け継がれてるYAP遺伝子が存在します。日本は敗戦国ですので、戦後にアメリカのGHQの情報統制によって歴史がゆがめられるのは致し方ないのですが、マスゴミを乗っ取ったなんちゃって日本人達によっても歴史の捏造や隠蔽が行われてきたわけです。
そんな複雑な元ネタの状況を背負って描かれているのが、クラピカとクロロなのですが、この2人の対比描写は本当にいろいろな事を想像できてしまいますね。
冨樫義博先生は読者がいろいろ考えるのを前提に伏線を張り巡らせているらしいのですが、本当に複雑で考えさせられる設定を作りますよね。
なぜクルタ族は襲われてしまったのか、そして望んで幻影旅団の団長になったわけでないというクロロが団長をやっている理由などを含めての2人の対比描写の意味するところの真意は何なのかを知りたいですよね。
まとめ
ハンターハンターの暗黒大陸編ではクラピカとクロロが同じB・W号に乗っています。
B・W号の1階部分は豪華客船がそのまま乗っかっているわけですが、まるでタイタニック号のようですよね。
実はこのタイタニック号には陰謀論があって故意に氷山にぶつかって沈んだという説があります。
この話は作られた闇の歴史と関係して非常に奥が深く、点で存在する3.11や9.11の陰謀論とも関係する世界の闇の権力と1つの線で繋がっていて最終的には面で捉える事ができるんですね。
「現実は小説より奇なり」ということわざがありますが、本当にそうだと思います。普通の人が考えられないような残酷な事を支配階級や特権階級の利権や既得権益を持つ人間達は平気でおこなってきたわけです。
真実を追究しようとした勇気ある人達は日本の社会を見ていてもわかるように闇に葬られていってます。
日本だけでなく世界中で心ある人は理不尽に命を奪われ亡くなっているのです。
ですので、これって漫画やアニメの世界だよねという事が実は元ネタは現実世界の非人道的な実際に起きた事実が描かれている場合もあるわけです。
ハンターハンターとかワンピースは非常に共通している部分があるんですね。
暗黒大陸の設定も実はある大きな元ネタがあると私は考察しています。神話ベースのお話なのですが、世界が震えるような、ワンピース的に言うと世界がひっくりかえるようなネタです。
奪われたクラピカと奪ったクロロの対比描写からいろいろと想像してみましたが、考察を深めていくとハンターハンターは本当に奥が深い作品だと思います。