ハンターハンターのキメラアント編(通称:蟻編)における人気キャラだったピトーですが、性別としては男性なのか女性なのか、実際にはキメラアントという事でオスなのかメスなのかという事なんですが、ピトーの性別はかなり議論されている話題です。
ちなみに私はハンターハンターのミック19巻を初めて読んだ時はピトーはサイコパスな男性キャラと思っていました。
初登場シーンで自分を「僕」と言っていたからです。
私自身は考察ブログの存在すら知らなかったのでピトーが人気キャラだったという事も知りませんでした。笑。
それと初登場シーンを見直してみると唇が「おちょぼ口」っぽくて女性的な感じもしなくはないですね。
一応は判定結果を先にお伝えするとピトーは女性キャラ(メス)と思います。
判定結果を出した根拠はこれから記事中で書いていくわけですが、テレビアニメ版では明確に女性キャラ(メス)として描かれています。
独自設定なのか作者の冨樫義博先生と打ち合わせがあったのかは知りたいところなんですけどね。
性別が男性(オス)の根拠
まずはネフェルピトーの見た目ですが、髪型的には女性っぽい感じもしますが男性でもありえる髪型です。
顔つきの雰囲気はネコ科の動物と人間が摂食交配によって交じり合った感じで美少年っぽい雰囲気もしています。
服装は短パンみたいなつなぎなのか、ミニスカなのか判別は出来ませんでした。
という事で見た目と服装的なところからは男性とも女性とも解釈できるかと思います。
1人称の呼び方は僕
ピトーは自分の事を「僕」といっているわけですが、一般的に男性キャラは僕、女性キャラは私という1人称を使う事が多いです。
ただ男性っぽい女性キャラや小さい女の子キャラが自分の事を「ボク」という表現をするのは事例としても結構あるかと思います。
現実社会でも男性は「ワタシ」という1人称は使うわけです。
そういえばワンピースのビッグマムは自分の事を「おれ」と男性的な1人称を使っています。
昔は「おれ」は男性も女性も使っていたようで、地方によっては女性もまだ使っているらしいです。
という事で一般論となりますが、見た目や1人称からすると男性っぽいという事がいえるわけです。
名前の由来について
ネフェルピトーの名前の由来となっているカロリーヌ絵本の中に出てくる「ひょうのピトー」は絵本の中身を読んでないのでオスなのかメスなのかは不明でした。
エジプト神話のネフェルトゥム(ネフェルテム)はプタハとセクメトの間の息子とされている事から男性の神です。
という事で名前の由来的には男性キャラ(オス)との理由付けの1つにはなるという事です。
性別が女性(オス)の根拠
ネフェルピトーの性別が議論されるほどややこしい状況になっているわけですが、女性キャラ(メス)であるとされる根拠の1つがHUNTER×HUNTERのコミック28巻の表紙の存在です。
この表紙の構図が宗教画であるヴェラスケスの聖母戴冠の構図と似ているという事です。
聖母戴冠では父なる神、イエス=キリスト、聖母マリアが描かれていて、聖母マリアに冠を戴く描写がされています。
宗教画はうまく画像を引っ張ってこれませんでしたが、同じ構図のブロンズ像がありました。
コミック28巻の表紙で聖母マリアの位置に描かれているのがネフェルピトーなのです。
これは偶然でなくて、キメラアント編(通称:蟻編)で描かれている母子愛やハンターハンターの作品のなかで随所に描かれる人と神の存在に関する問いかけ的な観点から冨樫義博先生が故意に描いたと思われるわけです。
キルアの心理描写
ピトーがメルエムからコムギを託され治療をしている時にゴンとキルアが現れます。
玩具修理者(ドクターブライス)を発動させて無防備なピトーを見てキルアが感じた心理描写があります。
「母親のよう・・・!!!」
キメラアント編では母子愛があちこちで描かれています。
この心理描写はまさにピトーが女性としての母性を持っている描写なわけです。
ちなみにユピーとプフも瀕死のメルエムに自らの身体を差し出した時に「種の頂点、女王の域」に達して無償の愛を理解する事になりました。
ただこれは母性というよりは種族愛の領域のように感じます。
アメリカ合衆国の心理学者であるアブラハム・マズローが晩年に元々提唱していた5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表した「自己超越」という段階と似ていると思います。
いわゆる身体的覚醒とは違う、魂の覚醒を果たした状態ともいえるわけです。
ピトーの体型
ピトーの全体的な体型は少し丸みを帯びていて女性っぽい体型をしています。
ザザンやヒナのように明確に胸があれば、性別は女性キャラ(メス)だというのがわかります。
レイナ(シドレ)のように人間より蟻の遺伝子を多く引き継いでいると、わかりにくい状況になってしまいます。
では実際にピトーの胸が女性っぽい描写を確認していきます。
まずはHUNTER×HUNTERのコミック25巻「No.267 発動」で宮殿にゼノの龍星群(ドラゴンダイヴ)が放たれた後にピトーがメルエムの元に駆けつけるシーンがあります。
この時の描写が衣服がない状態となっています。
胸元を見るとほとんどわかりませんが、胸があるようにも見えます。それ以外の体つきはネコ科の動物の特徴かもしれませんが女性っぽいシルエットになっています。
テレビアニメは同じシーンで顕著に女性キャラ(メス)として描かれています。
アニメ版は明確に性別が女性キャラの設定だったので強調したのだと思います。
他にはHUNTER×HUNTERのコミック29巻「No.304 魔法」に2箇所あります。
ウェルフィンからの電話を受けた際のバストアップの描写では少し胸が強調されています。
同様にホワイトアウトで「彼はもう死んでいる」とピトーがゴンに伝えた時の描写でも少しだけ胸のふくらみがわかります。
見た目は美少年としてありえても、体型からするとやっぱり女性っぽいわけです。
念人形の元ネタとモデル
ピトーの念能力は特質系ですが、自ら作り出した念人形で対象を操ったり修復や治療が出来るというものでした。
玩具修理者(ドクターブライス)の元ネタはブライス人形です。
趣味は人それぞれですが基本的には女の子が持っている人形ですよね。
黒子舞想(テレプシコーラ)の念人形はバレリーナがモデルとなっています。
山岸凉子さんの漫画で「舞姫 テレプシコーラ」という作品もあります。
すると人形の元ネタやモデルから性別を考えると女性かなと思えるわけです。
ミルキのようにフィギュア(人形)を集める趣味とはまたちょっと違う視点かと思います。
まとめ
という事で王直属護衛軍の3人の中で抜群の人気キャラとして存在感を見せたネフェルピトーの性別が男性キャラ(オス)なのか女性キャラ(メス)なのかを判定してみました。
私の結論としては女性キャラ(メス)となりました。
ハンターハンターの作品はクラピカの性別もよくわからなく議論されたりしますし、アルカとナニカも非常にややこしい存在ですよね。
カルトも性別がややこしいキャラになっています。
クラピカやアルカやナニカの性別に関しては、もしかすると作品中で明確になるかもしれませんので楽しみにしていたいと思います。