ハンターハンターの暗黒大陸編で登場したカキン帝国の第4王子であるツェリードニヒですが、パイロの緋の眼を持っている事がミザイストムの調査でわかっていて、おそらくそれは頭部セットである事からツェリードニヒがクルタ族を襲撃した幻影旅団の黒幕の可能性が出てきました。
クラピカの宿敵は幻影旅団の団長であるクロロでなく、もしかするとツェリードニヒかもしれません。
では実際にどういった関係性からツェリードニヒが黒幕かもしれないという予想が立てれるかを見ていきたいと思います。
ただ情報が少ないので作品内の公式情報だけでは足りません。
ハンターハンターを好きな人達の今まで予想や考察を繋ぎ合わせていきます。
まだ確定していない予想を中心とした考察をベースにさらに予想するという事です。という事で冨樫義博先生の予想というか構想の枠に納まらないような作品からかけ離れたストーリーすら出来上がる可能性すらあります。笑。
でもそれが考察好きや議論好きなハンターハンターのファンが楽しむべき醍醐味ですからね!
ではツェリードニヒが幻影旅団と関係している黒幕という前提を立てた時にどういった考察が出来るかをまとめていきたいと思います。
ツェリードニヒの裏設定
まずはツェリードニヒと幻影旅団とクルタ族に関係した大元となる裏設定を整理したいと思います。ハンターハンターという作品は宗教と政治と現実世界がモチーフとなって裏設定が作られている事があります。
そしてクルタ族の虐殺はユダヤ教とキリスト教の逸話がベースの可能性が高いです。
では考察から予想される主要キャラのモデルとなっている元ネタの人物を整理してみます。
登場人物の関係性
ツェリードニヒがキリスト教を作ったイエス=キリストがモデルとなっているのがミソです。
元ネタの歴史上のモデルとして存在するキャラが下記です。
- ツェリードニヒ ⇒ イエス=キリスト
- パイロ ⇒ パウロ(サウロ)
- クロロ ⇒ ネロ
簡単に説明するとユダヤ教徒としてキリスト教徒を迫害していたのがパウロで、後に改宗してキリストの使途になります。そのパウロの首をはねたのがローマ帝国の第5代皇帝で後にキリスト教を迫害し暴君と呼ばれるようになるネロです。
この部分は別記事にまとめた内容があります。
ハンターハンターの作品内で明確にセリフとしてキリスト教を連想させるセリフがあります。
HUNTER×HUNTERのコミック9巻「No.074 9月1日③」
クロロ「それにオレの考えじゃユダは裏切り者じゃない」
HUNTER×HUNTERのコミック33巻「No.348 覚悟」
ツェリードニヒ「おお・・・神よ」
この登場人物の関係性に暗黒大陸の5大厄災を絡めます。
双尾の蛇ヘルベル
カキン帝国の第4王子であるツェリードニヒですが人体収集家である事は間違いありません。
緋の眼を多数所有しているのがその証拠です。
他にもミザイストムがクラピカに警告したように「王子の身辺にはさらにドス黒い影が潜んでいる」とうい意味深な伏線ともとれるセリフがありました。
そして2組の女性を解体して楽しんでいるかのような趣味は暗黒大陸の5大厄災である、殺意を伝染させる魔物である双尾の蛇ヘルベルが関係してる可能性は予想できます。
幻影旅団との繋がり
クルタ族を襲撃して虐殺した黒幕がツェリードニヒという予想を立てているわけですが、では実際に幻影旅団や流星街、そしてクロロとどこで繋がったかの根拠がないと全く成り立たない仮説です。
もちろん仮説が正しければハンターハンターの作品の中で謎は解き明かされるはずですが、伏線がしっかりとあちこちに張られているのがハンターハンターです。
今までの作品の中にある公式情報から幻影旅団との繋がりを考察してみたいと思います。
流星街
何を捨てても許されるのが流星街です。流星街で回収されていない伏線の1つにビデオテープがありました。
「幽遊白書」でいうところの「黒の章」みたいなやつです。
あのビデオテープがカキン帝国と関係している可能性はあります。もう一つの可能性としてハンター協会の暗部を記録しているという可能性もあります。
ハンター協会との関連性は「劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-」でパリストンとビーンズとの描写であるかなと予想しています。
原作から離れるのでハンター協会との関連性の可能性は低いかもしれません。
ツェリードニヒが人体収集家という事でクルタ族とは目的として繋がっているわけですが、流星街の長老とクルタ族の長老も何か関係がありそうな気がするんですよね。
「我々は何ものも拒まないだから 我々から何も奪うな」
という流星街の長老が残すメッセージですが、まるでクルタ族が残してもおかしくないようなメッセージでもあるからです。
幻影旅団
流星街と幻影旅団は繋がっていて、クルタ族を襲撃した事からクラピカも繋がっています。
幻影旅団といえば蜘蛛の刺青が団員に彫られます。
ツェリードニヒも女性の背中に蜘蛛のようにも見える刺青を彫らせていましたよね。
他には幻影旅団にはキルアの父親が暗殺した元8番の団員が謎のまま伏線として残されています。
8という数字は第8王妃のオイトがいるのですが、もしかすると数値繋がりでの何か伏線が存在しているかもしれません。
オイトの娘のワブルは本当にナスビー=ホイコーロの子供なのかという考察もしていたりします。
それとオイトは貧しい家の出身とクラピカに打ち明けています。
もしかするとオイトは流星街出身の可能性が出てくるわけです。すると飛躍しすぎですがクロロの姉なんて事も可能性は出てくるわけなんですね。
後は幻影旅団の元4番のオモカネですが、眼を必要とする人形使いだったわけで人体収集家のツェリードニヒと何か関係があった可能性もあります。
幻影旅団の真の創設者がクロロでなくてツェリードニヒがきっかけを作ったのであればまさに黒幕となるのですが、このあたりはクロロについての考察で説明します。
クロロ
幻影旅団の団長であるクロロですが、クラピカにクルタ族を襲撃して虐殺した際の事について「すでにお前は団長(リーダー)だったのか?」と問われた時にクロロは無言でした。
HUNTER×HUNTERのコミック0巻「クラピカ追憶編」では作者の冨樫義博先生がクロロは望んで団長になったわけではないと公式にコメントされています。
ではなぜクロロは幻影旅団の団長になったのか?
ここで大いなる謎が疑問として残るわけです。もしかして2代目の団長だったという可能性はないのかとかいろいろと予想できるわけです。
もう一つクロロ自身がカキン帝国と直接関係してるかもしれない設定が予想できます。
カキン帝国の国王であるナスビー=ホイコーロには8人の正妻がいます。
オイトは正妻にこだわったと言っているので必然的に側室もいる可能性が高いです。
すると側妻の息子がクロロで流星街に捨てられたという可能性も設定としてはありえるかもしれないという事です。
この仮説が正しいするとクロロはツェリードニヒとは異母兄弟という事になるわけなんですね。幻影旅団とも繋がって黒幕説が成り立つわけです。
まとめ
まとめとしてはツェリードニヒが幻影旅団の黒幕だった場合にはどういった理由から幻影旅団との繋がりがあったのかを予想して考察してみました。
ハンターハンターには裏設定や伏線が無茶苦茶たくさん張られているので考察して相当にぶっとんだ予想が立てれますね。
いろいろと情報をまとめたり自分なりの予想も立ててみたので、また別の新説を作ったり考察する時のネタにしてもらえると幸いです。
さて暗黒大陸編の連載再開はいつ頃になるのでしょうか?
冨樫義博先生の腰痛でハンターハンターが休載になったという事みたいだったのでご健康を回復されているといいんですけどね。
格闘系のバトルというより推理っぽい要素も入り込んできたカキン帝国の王位継承戦の結末を早く読んでみたいですよね。